最新記事

東京五輪

橋本聖子五輪担当相「マラソン札幌開催、選手は切り替えが大変だろう」

2019年10月30日(水)17時47分

橋本聖子五輪担当相(写真)は、ロイターとのインタビューで、2020年東京オリンピックパラリンピック大会のマラソンと競歩を札幌市で開催する計画について、東京での競技を前提に6年間練習をしてきた選手は切り替えが大変だろう、と懸念を示した。9月に首相官邸で撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

橋本聖子五輪担当相は、ロイターとのインタビューで、2020年東京オリンピックパラリンピック大会のマラソンと競歩を札幌市で開催する計画について、東京での競技を前提に6年間練習をしてきた選手は切り替えが大変だろう、と懸念を示した。

ただ、30日から始まる国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と組織委員会、東京都の協議で開催場所が決まれば「どちらでも、決まったらしっかりとサポートをしていく」と政府の立場を述べた。

同相は、札幌でマラソンを行うことについて「選手側からすると、東京で、あの新国立競技場にゴールすることをイメージして6年間練習をしてきたと思う。切り替えは大変なんだろうな、と非常に心配する」と述べた。

変更に反対の意を示している東京都が納得する形で会議が進むことを希望するとし「期待していた東京都民にわかりやすく、しっかりと議論してほしい」と要請した。

橋本聖子担当相は1964年10月5日、北海道で生まれた。この日は前回の東京オリンピックの開会式の5日前で、父親は開会式観覧のため、すでに東京に行ってしまっていたという。同相によると、父親は開会式で聖火を見て感激し「火がついた瞬間にひらめいて、聖火の聖から私を『聖子』と名づけた」という。

そんな父から「小さいころは、オリンピックの選手になるんだぞと常に言われ続け」、スピードスケートの選手になりオリンピックに7回出場。アルベールビル五輪では銅メダルを獲得した。

「五輪の申し子」と呼ばれ「この名前でなければオリンピックを目指していなかった」と語るオリンピアン議員が2020年、五輪担当相として2度目の東京オリンピックに臨む。

[東京 30日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20191105issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

10月29日発売号は「山本太郎現象」特集。ポピュリズムの具現者か民主主義の救世主か。森達也(作家、映画監督)が執筆、独占インタビューも加え、日本政界を席巻する異端児の真相に迫ります。新連載も続々スタート!


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:軽飛行機で中国軍艦のデータ収集、台湾企業

ワールド

トランプ氏、加・メキシコ首脳と貿易巡り会談 W杯抽

ワールド

プーチン氏と米特使の会談「真に友好的」=ロシア大統

ビジネス

ネットフリックス、ワーナー資産買収で合意 720億
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い国」はどこ?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 8
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 2
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 9
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中