最新記事

性犯罪

性行為を拒絶すると立ち退きも、家主ら告発

Landlord Accused of Offering Reduced Rents in Exchange for Sex

2019年9月11日(水)17時45分
イワン・パーマー

「家を借りたければやらせろ」というとんでもない大家がいたら Mike Blake-REUTERS

<女性賃借人の弱い立場に付け込んで性行為を迫り、断るとありとあらゆる嫌がらせをしてきた家主と性犯罪者>

米マサチューセッツ州の大家とその従業員が、女性の賃借人に対する性的嫌がらせで告発された。女性が誘いを拒むと設備の修理を拒否したり賃料を上げたりしたという。

訴状によると、大家のモーハン・プラシャドと従業員のデイビッド・ビソーは数年前から、プラシャドがウスターに所有するアパートに住む女性たちに性的嫌がらせを続けてきた。従業員のビソーは性犯罪の前科があり、州からも、再犯の恐れがもっとも高い「レベル3」の性犯罪者登録を受けている。

プラシャドは2009年ごろから現在にかけて、女性たちを相手に性的な誘いや発言を行い、女性たちの望まない性的接触及んだり、性的な行為と引き換えに家賃を下げると持ちかけたりしたとされる。部屋を外から監視したりもしたという。

<参考記事>「家賃はセックスで」、住宅難の英国で増える「スケベ大家」

地元のニュースサイト「マス・ライブ(Mass Live)」によれば、プラシャドは深夜、予告もなく女性の部屋を訪れ、性行為を拒絶されると、女性の部屋の暖房を切り、立ち退きを迫ったこともあった。

従業員のビソーに関する苦情を、プラシャドは無視した。ビソーは、レイプ、近親結婚または近親相姦、公然猥褻で有罪判決を受けた性犯罪者で、少なくとも5年前からプラシャドのもとで働いていた。

弱さに付け込む卑劣さ

訴状によれば、ビソーは女性たちに性的暴行や痴漢をはたらいた。そのために女性の部屋に侵入したり、予告なく訪問したりもした。ある女性に対して、自身の性器の写真や、裸の少女たちの写真を見せたこともあるという。

<参考記事>「インスリンと家賃が同じくらい高い」アメリカから、糖尿病患者がカナダに買い出しに行ったら!

またビソーに胸と尻をつかまれたある女性は、裁判所からビソーに対する一時的な接近禁止命令を得たが、その10日後には、プラシャドに立ち退きを通告されたという。

女性はのちに立ち退きに異議を申し立て、その訴えが認められたが、プラシャドはその後、女性の部屋の暖房修理を拒否した。

エリック・ドレイバンド副司法長官は、「社会で特に弱い立場の人々を標的にする下劣な行為は決して容認されていいものではない」と、言った。アンドリュー・E・レリング連邦検事は、こう付け加えている。「誰であれ、住まいと性的嫌がらせのどちらかを選ぶよう強要されることがあってはならない」

(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

中国最高裁、カナダ人男性の死刑判決覆す カーニー首

ワールド

トランプ氏の薬品割引サイト、開始時点で肥満治療薬以

ビジネス

訂正(発表者側の訂正)-為替市場で一方向な動き、今

ワールド

インド・マレーシア首脳会談、貿易拡大や協力強化を再
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 5
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 6
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 9
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中