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気候変動

地球の気温上昇を2度未満に抑える人類の戦い

UN CLIMATE SUMMIT CURTAIN RAISER

2019年9月20日(金)15時00分
マーク・ハーツガード(ジャーナリスト)

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続くアマゾンの森林火災 LUCUS LANDAU-REUTERS

デアルバも中国がさらなる削減を約束したことは高く評価しながらクギを刺す。「(中国政府には)一帯一路の温暖化対策で一層の努力を求めている。あれだけの規模だから石炭でなく再生可能エネルギーを推進することが重要だ」

アマゾン川流域の森林火災、バハマ諸島に壊滅的な被害を与えたハリケーン「ドリアン」、北半球で多くの地域がこの夏に体験した熱波のほかにも、気象災害が数限りなく発生している。今や異常気象は過酷な現実として人々に襲い掛かる。

それでもデアルバは問題意識と運動の高まりに希望を見いだす。「10年前に比べれば一般の人たちの関わり方が大いに変化している」

アメリカでは気候変動対策を訴える「サンライズ運動」などが政治家に抗議し、政府には「グリーン・ニューディール政策」を要請している。アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員が後押しするこの構想は、1930年代の大恐慌から脱出するために当時のルーズベルト政権が雇用と投資を刺激したニューディール政策に範を取る。社会を変えるためには政府こそ旗振り役になるべきだという主張だ。

それは大掛かりな投資事業を意味するから大量の雇用が創出されて経済格差の縮小に役立つともいう。構想を支えるのは「気候正義」という視点だ。気候変動により最悪の被害を受けるのは貧しい非白人・地域社会だから、グリーン・ニューディールで彼らに優先的に仕事と機会を提供すべきだという。

活動家からの圧力のおかげでグリーン・ニューディールは米民主党の党是のようになってきた。民主党予備選の主要候補は全員が何らかの形でその支持に回っている。

グテレスは若手の運動家たちを表舞台に引っ張り出す。特に注目されたのが10代にして知名度抜群のスウェーデンのグレタ・トゥーンベリだ。

彼女が1年前に地元ストックホルムで始めた「気候のための学校ストライキ」は野火のように全世界に広がった。

「わが家が火事で燃えているかのように行動せよ。本当にそうなのだから」という彼女の言葉に触発されて何十万人もの生徒が授業に出るのをやめて街頭デモに繰り出した。

グテレスはユース気候サミットの日と定めた9月21日の基調演説者としてトゥーンベリを招いた。彼女は23日のサミットでも首脳たちの前で演説する。

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