最新記事

事件

ブラのストラップで奇跡的に一命を取りとめた女性──NY銃乱射事件

2019年8月2日(金)16時30分
安部かすみ

ブラで一命を取りとめた女性 PIX II-YouTube

<7月27日にはニューヨークで、28日にはロサンゼルスで、銃乱射事件が相次いで起きている。ニューヨークでは、ブラで一命を取りとめた女性が話題になっている......>

ニューヨーク・ブルックリン区で、7月27日午後11時前、何者かが銃を乱射し、男性1人が死亡した。事件が起きたのは、同区ブラウンズヴィル地区という、市内でもいまだ犯罪率の高いエリアだった。

夏季に屋外で頻繁に開催されている「ブロックパーティー」という、日本の縁日のようなイベントが行われていた市民公園で、土曜日の夜ということもあり、家族づれなど2,000~3,000人が集まって、食事や芝居などを楽しんでいた。また警官は100人体制で、警備が敷かれている中での出来事だった。2人の犯人がそれぞれ1つずつ拳銃を所持し、事件から1週間以上経過した今も、未だ犯人は見つかっていない。

殺されたのはギャングメンバーだった

報道によると搬送先の病院で死亡が確認されたのは、ギャンググループ「Bloods」のメンバーで、2009年にも銃で撃たれたことがあるがそのときは一命を取りとめたという。また過去に26回の逮捕歴があり。武器の不法所持で3年間服役し、今年1月に刑務所から出てきたばかりだった。

ブラで一命を取りとめた女性被害者

被弾したのはペイガンさんを含む、21歳から 55歳までの男性7人、女性5人、計12人だった。女性被害者の1人、ダニエサ・マードゥさんは地元メディアで驚くべき証言をし、話題になっている。

軽傷で済んだマードゥさんだが、その理由は、なんとブラジャーのストラップだった。「救急隊員によると、私に当たった弾がブラのストラップにひっかかった状態だったそう。あぁ神様、ストラップの厚みのおかげで銃弾が背骨まで到達しなかったなんて」と、マードゥさんはコメントしている。

カリフォルニアでも銃乱射事件が

アメリカではこの銃撃事件の翌日、カリフォルニア・ギルロイ市で行われていたフードフェスティバルでも、銃乱射事件が発生した。サンティノ・ウィリアム・レガン容疑者が銃を乱射し、子ども2人を含む3人が死亡、15人が負傷した。同容疑者はその場で射殺された。

Gilroy Garlic Festival shooting-ABC News

ニューヨークの事件はギャング絡みの抗争だったようだが、カリフォルニアの事件は無差別殺人のようだ。どちらにせよ銃を使った事件が後を絶たず、人々から深いため息が聞こえている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ダウ436ドル安、CPIや銀行決算受

ビジネス

NY外為市場=ドル急伸し148円台後半、4月以来の

ビジネス

米金利変更急がず、関税の影響は限定的な可能性=ボス

ワールド

中印ブラジル「ロシアと取引継続なら大打撃」、NAT
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 5
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 6
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 7
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 8
    「オーバーツーリズムは存在しない」──星野リゾート…
  • 9
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 10
    歴史的転換?ドイツはもうイスラエルのジェノサイド…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中