最新記事

米欧関係

メルケル独首相、アメリカはもう同盟国ではない?

Angela Merkel Identifies U.S. as Global Rival

2019年5月16日(木)16時02分
クリスティナ・マザ

5月15日、ドイツのハンブルクで講演をしたメルケル首相 Fabian Bimmer-REUTERS

<アメリカをロシア、中国と同列に並べて、その挑戦を受けて立つ、と発言。トランプの所業を思えば無理もない>

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は5月9日、独メディアの取材に対し、欧州各国は団結してロシア、中国、アメリカからの挑戦を受けて立たねばならないと言った。アメリカを、ロシア、中国と同列に並べたのだ。「同じ欧州の国といっても各国の利害はしばしば異なるのだから、団結するのは容易なことではない。それでもそうするしかない」

メルケルのこのコメントは、少なくとも欧州の一部の指導者は、もはやアメリカを欧州の主要な同盟国とはみなしていないことを示唆している。

EUにもNATOにも批判的なドナルド・トランプがアメリカの大統領になってから、米欧関係は日増しに不安定になってきている。自動車部品に関する通商交渉でも、追加関税を切り札に対立が続いている。

5月15日の米報道によると、トランプは中国と貿易戦争を戦う間、欧州や日本への追加関税の発動を延期し、代わりに自動車の対米輸出制限を要求する意向だという。だがトランプは、追加関税を発動するか否かを5月18日までに決めなければならない。欧州当局は、万一トランプが追加関税を発動したときのため、報復関税のリストを準備している。

アメリカの多くの専門家はもちろん、同盟相手のEUとの関係を貿易で損なうことに反対しているのだが。

20190521cover-200.jpg
※5月21日号(5月14日発売)は「米中衝突の核心企業:ファーウェイの正体」特集。軍出身者が作り上げた世界最強の5G通信企業ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)。アメリカが支配する情報網は中国に乗っ取られるのか。各国が5Gで「中国製造」を拒否できない本当の理由とは――。米中貿易戦争の分析と合わせてお読みください。

ニュース速報

ワールド

中国の無人探査機、火星への着陸に成功=新華社

ビジネス

セブン&アイの米コンビニ買収「違法の恐れ」、規制当

ワールド

台湾、コロナ警戒水準を引き上げ 感染者180人に急

ビジネス

アングル:米零細マスクメーカー、「在庫の山」抱え存

MAGAZINE

特集:新章の日米同盟

2021年5月18日号(5/11発売)

台頭する中国の陰で「同盟国の長」となる日本に課せられた新たな重い責務

人気ランキング

  • 1

    脱・脱日本依存? 韓国自治体が日本の半導体材料メーカー誘致に舵を切っている

  • 2

    捕獲のプロが巨大ニシキヘビに遭遇した意外な現場...「対処法知って」(オーストラリア)

  • 3

    ホテルで24時間監視、食事はカップ麺の「おもてなし」 欧州選手団がマジギレの東京五輪プレ大会

  • 4

    【動画】ゲームにあらず、降り注ぐロケット弾を正確…

  • 5

    ヘンリー王子は「洗脳されている」「王室はもう彼を…

  • 6

    9歳の少年が落雷で死亡...臓器提供で3人の命を救い、…

  • 7

    日本経済、低迷の元凶は日本人の意地悪さか 大阪大…

  • 8

    マスクはつけず手は洗いまくったイギリス人

  • 9

    メーガン妃を誕生日写真から「外した」チャールズ皇…

  • 10

    半月形の頭部を持つヘビ? 切断しても再生し、両方…

  • 1

    脱・脱日本依存? 韓国自治体が日本の半導体材料メーカー誘致に舵を切っている

  • 2

    メーガン妃を誕生日写真から「外した」チャールズ皇太子に賛否...「彼女に失礼」「ごく普通」

  • 3

    パイプライン攻撃のダークサイド、「次は標的を選ぶ」と謝罪

  • 4

    ホテルで24時間監視、食事はカップ麺の「おもてなし」…

  • 5

    日本経済、低迷の元凶は日本人の意地悪さか 大阪大…

  • 6

    捕獲のプロが巨大ニシキヘビに遭遇した意外な現場...…

  • 7

    ノーマスクの野外パーティー鎮圧 放水銃で吹き飛ば…

  • 8

    【動画】ゲームにあらず、降り注ぐロケット弾を正確…

  • 9

    金正恩が指揮者を公開処刑、銃弾90発──韓国紙報道

  • 10

    オーストラリアで囁かれ始めた対中好戦論

  • 1

    メーガン・マークル、今度は「抱っこの仕方」に総ツッコミ 「赤ちゃん大丈夫?」「あり得ない」

  • 2

    「お金が貯まらない家庭の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は置かない『あるもの』とは

  • 3

    オーストラリアで囁かれ始めた対中好戦論

  • 4

    脱・脱日本依存? 韓国自治体が日本の半導体材料メ…

  • 5

    親日家女性の痛ましすぎる死──「日本は安全な国だと…

  • 6

    メーガン妃を誕生日写真から「外した」チャールズ皇…

  • 7

    ヘンリー王子、イギリス帰国で心境に変化...メーガン…

  • 8

    韓国、学生は原発処理水放出に断髪で抗議、専門機関…

  • 9

    パイプライン攻撃のダークサイド、「次は標的を選ぶ…

  • 10

    ビットコインバブルは2021年ほぼ間違いなく崩壊する

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月