最新記事

ストレス

ビジネスパーソンの自律神経を乱す「考え方の悪い習慣」の正体とは?

2018年10月11日(木)19時03分
原田 賢 (「自律神経専門」整体師) *東洋経済オンラインからの転載

対処法としては、全体を客観的に考えることです。

先ほどの失敗例でいえば、1週間を7日と考えて、7分の6はうまくいっている。失敗したのは7分の1だから、たった1日うまくいかなかっただけだと思うようにするのです。

たった1度の最下位なんてどうでもいい

一度起きたよくない出来事を、たまたま起きただけだ、いつもではない、と考えて冷静に見ることができれば、この思考パターンによるストレスを減らすことができます。

③ 悪いことだけを見ない

全体の中の1つのよくないことだけに目が向いて、よいことが見えなくなり、悪いことばかりが見えてしまうという状態に陥ることがあります。

たとえば仕事をしているとき、長らく営業でよい成績を取っていたのに、一度だけ最下位の営業成績になったとします。このとき、最下位になったことばかりが気になって、このままクビになるのではないかと思ってしまう、というような状況です。これは、最下位になったショックがあまりに大きく、仕事全体に対して不安感を抱いてしまっているのです。

対処法としては、よいことに目が向いていない状態なので、視点を悪いことからよいことに切り替える必要があります。

たった1度の最下位なんてどうでもよく、ずっとよい成績を残し続けていることのほうがすごいことなのです。

④ マイナスにとらえすぎない

マイナス化思考とは、プラスの経験を「マイナス化」してしまったり、よいことを悪いことにすり替えてしまったりする考え方のことです。

せっかく成功したことを、「どうせ、まぐれだ」と考えがちなあなたは要注意。うまくいったことを、偶然だとか、たまたまだというふうにとらえていると、成功したことを素直に喜べなくなり、よかったとかうれしいとか思うことがなくなってしまいます。つまり、成功体験そのものを感じられなくなってしまうのです。

そうすると、何をやってもうまくいかないとか、うまくいっていることもうまくいっていないと勘違いしてしまうことが起きるのです。このようにマイナス化してとらえていたら、何をやっても楽しくなく、やる気も起きなくなってしまいます。

仕事でうまくいった、成功したということがあれば、成功を成功として素直にとらえることが必要です。また、まぐれではなく、努力の結果なのだと、客観的にとらえることが必要となります。できたことは、素直に喜ぶようにする習慣をつけていきましょう。

⑤ 根拠のない結論を出さない

根拠もないのに、悪い結論を勝手に予測する考え方をやめましょう。

1つ目は、人に対しての考え方で、「心の読みすぎ」というものがあります。本当のことは本人から聞かなければわからないのに、他人の行動を勝手に決めつけてしまう......という思考パターンです。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

英GDP、3月+0.2%・第1四半期+0.7% 予

ワールド

米中高官、韓国で協議中=産業通商資源省

ワールド

消費税で来週勉強会、「減税大きな課題ある」=宮沢自

ビジネス

三井住友とソフトバンクが決済サービスで提携、勢力拡
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新研究が示す運動との相乗効果
  • 2
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 5
    宇宙から「潮の香り」がしていた...「奇妙な惑星」に…
  • 6
    終始カメラを避ける「謎ムーブ」...24歳年下恋人とメ…
  • 7
    サメによる「攻撃」増加の原因は「インフルエンサー…
  • 8
    iPhone泥棒から届いた「Apple風SMS」...見抜いた被害…
  • 9
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 10
    対中関税引き下げに騙されるな...能無しトランプの場…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新研究が示す運動との相乗効果
  • 3
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 4
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 5
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 6
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 7
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 8
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 9
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 10
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中