良品計画、25年8月期の営業益予想を700億円へ上方修正 今年度3回目

7月11日、良品計画は、2025年8月期の連結営業利益予想を従来の670億円から700億円に上方修正すると発表した。写真は2021年3月、北京にある無印良品の店舗で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
Kentaro Okasaka
[東京 11日 ロイター] - 良品計画は11日、2025年8月期の連結営業利益予想を従来の670億円から700億円(前年比24.7%増)に上方修正すると発表した。上方修正は今年度3回目。日本や東アジアを中心に売り上げが好調に推移していることを織り込んだ。
IBESがまとめたアナリスト15人の予想平均706億円と同水準だった。
第3・四半期に当たる3─5月は、会員向けセール「無印良品週間」が好調だった。為替の影響で営業総利益率も上振れた。営業利益は9四半期連続で増収増益となり、過去最高を更新した。
米関税について、清水智社長は決算会見で、日本に対する高関税が課される確率が高まったとの認識を示した上で「こういう時のためにサプライチェーン(供給網)をグローバルに広げてきた」と説明。例えば中国からベトナムの工場に商品生産を移管して出荷することも可能とし「通常の日本のリテーラー(小売り)と比べると、影響は軽微で終わるのではないかと考えている」と語った。
同社はまた、8月31日を基準日に1対2の株式分割を実施することも発表した。株式分割は2019年以来、6年ぶりとなる。