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サッカーW杯「スポンサーリーグ」ナイキが優勢 ドイツ敗退でアディダス株価5%↓

7月3日、ロシアで熱戦が繰り広げられているサッカーのワールドカップ(W杯)は、参加国のユニフォームを手掛けるスポーツ用品メーカーの戦いにも注目が集まっている。写真はナイキの店舗に飾られたフランスチームのユニフォーム。マルセイユで6月撮影(2018年 ロイター/Jean-Paul Pelissier)
ロシアで熱戦が繰り広げられているサッカーのワールドカップ(W杯)は、参加国のユニフォームを手掛けるスポーツ用品メーカーの戦いにも注目が集まっている。先週、前回王者のドイツの1次リーグ敗退という番狂わせがあったことから、今回のグッズ商戦は米ナイキが独アディダスよりも優勢となる見通し。
ナイキがユニフォームを手掛ける10カ国のうち、ブラジル、フランス、イングランドの強豪勢とクロアチアの4カ国がベスト8入りした。
一方、アディダスは12カ国にユニフォームを提供しているが、そのうちベスト8入りしたのは、ベルギー、ロシア、スウェーデンの3カ国。
独プーマは4カ国のユニフォームを手掛け、ウルグアイがベスト8入りを果たした。
スポーツ用品各社は通常、大会前からチームのグッズ販売を始めるが、スポンサー契約をする国が勝ち進めば、特に予想外のチームが勝った場合、その後の需要増加が見込める。
一方、契約しているチームの敗退は大きな痛手となる。2014年の王者ドイツは6月27日、1次リーグで敗退した。これを受け、スポンサーのアディダスの株価は翌営業日に2.7%下落した。
週末には、アディダスがスポンサーとなっているアルゼンチンとスペインも敗退。同様に、メキシコもナイキがスポンサーするブラジルに敗れた。
W杯が6月14日に開幕して以降、ナイキの株価は3%近く上昇。主に堅調な四半期決算や販売見通しが株価を支えている。一方、アディダスは約5%下げている。


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