紛争終結へトランプ氏努力支持、ウクライナの関与必要─英首相=報道官

スターマー英首相(左)は、ウクライナにおける紛争終結に向けたトランプ米大統領の取り組みを支持するとしつつも、いかなる合意にもウクライナの関与が必要という見解を示した。スコットランド・ターンベリーで7月撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ロンドン/キーウ 11日 ロイター] - スターマー英首相は、ウクライナにおける紛争終結に向けたトランプ米大統領の取り組みを支持するとしつつも、いかなる合意にもウクライナの関与が必要という見解を示した。首相報道官が11日述べた。
トランプ大統領は8日、ロシアのプーチン大統領と15日にアラスカで会談し、ウクライナでの紛争終結に向け交渉すると表明。トランプ氏は合意に「領土交換」が含まれることを示唆している。
英首相報道官は記者団に対し「われわれは交渉に臨むにあたり、ウクライナおよびトランプ大統領、欧州諸国を支持する」とした上で、「いかなる平和もウクライナと共に築く必要があり、押し付けられるものではない」と強調。「侵攻に見返りを与える、もしくは主権を損なうものではない。ウクライナは未来を自ら決定し、われわれはあらゆる段階でそれを支援していく」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアへの譲歩ではウクライナでの戦闘停止にはつながらないと強調。Xへの投稿で「ロシアは戦争を長引かせており、世界が圧力を強める必要がある。ロシアは殺害をやめることを拒否しており、いかなる見返りや利益も受け取るべきではない」とし、「譲歩しても殺人犯を説得することはできない」と述べた。