エア・インディア、米印首都結ぶ便一時停止 機材不足など影響

インド航空大手エア・インディアは11日、今年9月からニューデリーと米首都ワシントン間の運航を一時停止すると発表した。2024年1月、ハイデラバードの空港で撮影(2025年 ロイター/Almaas Masood)
[11日 ロイター] - インド航空大手エア・インディアは11日、今年9月からニューデリーと米首都ワシントン間の運航を一時停止すると発表した。
「主に機材不足による」とした上で、「パキスタン上空の空域閉鎖が続いていることと併せて、長距離運航に影響を与えている」と表明した。米ボーイング787-8型機26機を改装しており、少なくとも2026年末まで航空機の利用可能数が減ると述べた。
インドとパキスタンは、係争地カシミールのインド支配地域での民間人に対する致命的な攻撃を受けて関係が悪化し、数日後に相互に空域を閉鎖した。インドは、攻撃に関してパキスタンを非難する一方、パキスタンは否定している。
エア・インディアはパキスタンの空域閉鎖によって1年間で6億ドルの損失となるとみているとロイターは報じていた。
トランプ米大統領によるインド製品に対する高関税を巡って両国間の緊張が高まる中、今回の運航停止でインドの航空会社による両首都間の直行フライトはなくなる。
エア・インディアは6月にインド西部アーメダバードでボーイング機が墜落し260人が死亡した事故を受けて、規制当局の監視が強化されている。