最新記事

米朝首脳会談

トランプも金正恩も共にボスキャラ 米朝首脳、初握手で「主導権争い」

2018年6月12日(火)18時32分

6月12日、シンガポールで開かれた史上初の米朝首脳会談で、トランプ米大統領(右)と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長(左)は、初めて顔を合わせた瞬間、互いにその場を支配しようとしたと、専門家は指摘する。同国セントーサ島のカペラ・ホテルで撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

シンガポールで開かれた史上初の米朝首脳会談で、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長は、初めて顔を合わせた瞬間、互いにその場を支配しようとしたと、専門家は指摘する。ただ、会談の冒頭では、2人はいくぶん不安ものぞかせたという。

ボディーランゲージの専門家によると、トランプ大統領が金委員長と初めて13秒間の握手をした際、大統領は自分から最初に手を伸ばし、金委員長の肩を軽くたたくことによって、いつもの支配力を示そうとしたという。

金委員長も負けじとばかり、握手が続く間トランプ大統領の手をしっかりと握り、まっすぐに大統領を見つめた。その後、手を離し、メディアの方に向いた。

「普通の握手ではなかった」と、オーストラリアのボディーランゲージ専門家で、「The Definitive Guide to Body Language」など同分野の著書が複数あるアラン・ピーズ氏は指摘する。

「握手した手が上下に揺れて、互いに引き寄せようとし、相手に支配権を渡さないようにしていた」と、同氏はメルボルンから電話でロイターにこう語った。

史上初の会談場所となったカペラ・ホテルのライブラリーまで2人で歩いていく途中、トランプ大統領は金委員長に話しかけ、少し先を歩かせることで緊張を和らげようとした。

だがトランプ大統領は、自身の半分程度の年齢である金委員長の肩を軽くたたいたり、ライブラリーを手で示して同委員長を誘導することにより、会話の主導権を維持した。

金委員長も、トランプ大統領を軽くたたいて優位性を保とうとした。トランプ大統領が話しているときは主にうつむいて聴いていたが、会話中に幾度か顔を上げた。

「ドナルド・トランプ氏は融和的で、ほとんど従順な態度で話していたが、彼のボディーランゲージは明らかに『ここを仕切っているのは私だ』と言っていた」とピーズ氏は語った。

「彼らが何者か知らなければ、大きな男が父親で、小さい男が息子と思うだろう」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

石油富豪サージェント氏、ベネズエラ問題でトランプ政

ビジネス

アングル:日本のM&Aで増す株主の存在感、経営判断

ワールド

中国外相がエチオピア首相と会談、幅広い経済協力拡大

ビジネス

メルク、米保健当局に科学的根拠に基づく小児ワクチン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 8
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 9
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 10
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中