最新記事

米朝首脳会談

トランプも金正恩も共にボスキャラ 米朝首脳、初握手で「主導権争い」

2018年6月12日(火)18時32分

支配欲

シンガポールに本社を置くインフルエンス・ソリューションズのマネジング・ディレクター、カレン・レオン氏は、トランプ大統領が、先週にカナダのシャルルボワで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)で通商問題を巡り同盟諸国に対して見せたような敵対姿勢はまったく見せなかったと語った。

とはいえ、トランプ大統領の支配欲は目に見える形で表れていた。

「2人が握手するときはいつでも(強く握るせいで)指先が白くなっていた。2人はともに『ボスキャラ』だ」とレオン氏は語った。

「2人とも優位性を示したがっており、それ故に骨が砕けるほど力強い握手となった」

だが、着席したとたん、2人とも不安を隠しきれなかったとレオン氏は言う。トランプ大統領はゆがんだ笑みを浮かべて手をもみ、金委員長は床を見つめていた。

「トランプ氏はギャンブラーだ。親がわんぱくな子どもにするように北朝鮮を抑え込むことに賭けている」とレオン氏。これは金委員長とは対照的で、同委員長の場合は比較的失うものが少なく、米朝首脳会談の実施という大きな勝利をすでに手に入れている。

会談が行われたシンガポールの高級ホテルでカメラマンのシャッターの嵐に直面し、初の大きな国際舞台に登場した金委員長からは、畏怖(いふ)と驚嘆も伝わってきた。

「金氏はいくぶん、テーマパークにいる子どものように見えた。威圧的ではなく、高揚し、少し不安げに見えた」とピーズ氏は付け加えた。

(翻訳:伊藤典子 編集:山口香子)

Sam Holmes and Miral Fahmy

[シンガポール 12日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

「メード・イン・ヨーロッパ」戦略で産業振興、欧州副

ワールド

金・銀価格が続落、CMEの証拠金引き上げで売り加速

ワールド

米連邦航空局長官、昨年1月の空中衝突事故巡りミス認

ワールド

イラン、対米交渉の枠組み検討 「数日内の進展期待」
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 2
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」から生まれる
  • 3
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタリア建築家が生んだ次世代モビリティ「ソラリス」
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 6
    中国がちらつかせる「琉球カード」の真意
  • 7
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 8
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中