最新記事

アメリカ社会

「パパ活サミット」がすごい... ベールに包まれた世界のハウツーと女の本心

2018年5月10日(木)17時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

写真はイメージです。 opolja-iStock

<経済的に援助してくれる男性を探す「パパ活」――性的見返りがないことを強調しているけど、そんなうまい話が本当にあるの?>

アメリカ・ニューヨークで、このほどアメリカ版「パパ活」をテーマにしたサミットが開催された。会場にはイギリスなど、世界中から駆け付けた参加者の姿があった。

アメリカ版「パパ活」では、援助を望む女性を「シュガー・ベビー」、パトロンとなる男性を「シュガー・ダディ」と呼ぶ。

会場はまるでビジネスセミナーの活気!?

英ザ ・サン紙の記者ジョーゼット・カリーはこのサミットへ実際に足を運び、普段なかなか知ることのできない、シュガー・ベビーとシュガー・ダディの世界を探っている

サミットを主催したのは、女性がパトロンを探すために使うマッチングサイト「SeekingArrangement.com」。2006年にマサチューセッツ工科大学(MIT)卒業生ブランドン・ウェイドによって立ちあげられたこのサイトは10年ほどで、世界約140カ国1400万人のユーザーに利用されるまでに成長した。

(左:10代の頃はシャイで女性が苦手だったブランドン・ウェイドCEO)


今回のサミットは、「パパ活」に深い造詣を持つ同サイトが、「シュガー」の世界で行われている取り引きの秘訣を教えるというから、多くのシュガー・ベビーが詰めかけた。

ベビーのお望みはお金だけじゃない

カリーはサミットで現役のシュガー・ダディに接触した。そのうちの1人、カール(53)は離婚歴がある3人の娘の父親だ。そして2人のシュガー・ベビーのパトロンでもあり、1カ月あたりそれぞれに約45万円渡しているそうだ。

しかし会場の女性に話を聞き進めると、シュガー・ダディは、60歳を超えた年配男性が多い実態が浮かび上がった。前出のカールのケースは、非常に若い分類に入りそうだ。

シュガー・ベビーのナタリー・ウッド(32)は過去に、実際にシュガー・ダディとエンパイアステートビルに出かけたとき、高齢者が特典を受けられる市民カードを彼が提示したのを見た。だから「そのダディは65歳以上だということね」と話す。

ウッドは「野心的なシュガー・ダディが自分に対して何を求めているのかわかるから、楽しい」と言う。なぜなら彼女も、美容院を経営する夢があり、それを成功に導いてくれるビジネスマンのシュガー・ダディを求めているからだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

マスク氏とフアン氏、米サウジ投資フォーラムでAI討

ビジネス

米の株式併合件数、25年に過去最高を更新

ワールド

EU、重要鉱物の備蓄を計画 米中緊張巡り =FT

ワールド

ロシアの無人機がハルキウ攻撃、32人負傷 ウクライ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 10
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中