最新記事

ロシア

ロシア大統領選、プーチン再選へ 任期2024年まで

2018年3月19日(月)08時41分

 3月18日、ロシアで大統領選の投開票が行われ、現職のプーチン大統領が開票率ほぼ50%の段階で75.0%の票を獲得し、再選が確実となった(2018年 ロイター/Alexander Zemlianichenko/POOL via Reuters)

ロシアで18日、大統領選の投開票が行われ、中央選挙管理委員会によると、現職のプーチン大統領(65)が、開票率70%超の段階で75.9%の票を獲得し、再選が確実となった。

任期は6年で、2024年までとなる。プーチン氏は2000年以降、大統領または首相として政権を担ってきた。今回の再選により四半世紀近くにわたりロシアを支配することになり、旧ソ連の指導者スターリンに次ぐ長期政権となる。

プーチン氏は欧米に対する防衛を強化し、生活水準を引き上げると表明している。

プーチン氏の勝利は幅広く予想されていた。

今回の大統領選にはプーチン氏を含めて8人が立候補していたが、対抗馬として有力視された候補者はおらず、野党指導者ナワリヌイ氏は出馬を認められなかった。

プーチン氏の次に得票率が高いのはロシア共産党のグルディニン氏(約13%)、続いて自由民主党のジリノフスキー氏(約6%)となっている。

プーチン大統領は勝利宣言を行い、大統領選での勝利は厳しい状況下で達成したことに対する信任投票だと受け止めているとし、「この結束を維持することが非常に重要だ」と述べた。

英南部でロシア元情報機関員に軍用神経剤が使用された事件を巡り、ロシアと英国は外交的に対立している。プーチン大統領は18日、ロシアが同事件に関与したと考えることはばかげており、ロシア政府は英国側と協力する用意があると述べた。

プーチン氏がいつまで実権掌握を望んでいるかは明らかになっていない。

ロシアでは大統領の連続3選は認められておらず、プーチン氏は2008年、大統領を2期務めた後に首相に転じた。2012年から大統領の任期は、それまでの4年から6年に延長されている。



[モスクワ 18日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、日鉄とUSスチールの「パートナー

ワールド

マスク氏、政府職を離れても「トランプ氏の側近」 退

ビジネス

米国株式市場=S&P500ほぼ横ばい、月間では23

ワールド

トランプ氏の核施設破壊発言、「レッドライン越え」=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言ってがっかりした」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 7
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 8
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中