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平昌五輪

北朝鮮の狙い通り? 韓国、制裁対象者の平昌五輪出席で国連に例外要請

2018年2月8日(木)15時04分

 2月7日、韓国は、国連の制裁対象となっている北朝鮮の崔輝・国家体育指導委員長について、平昌冬季五輪の開会式に出席するため例外措置を認めるよう国連に要請した。写真は平昌冬季五輪の開閉会式の行われるオリンピックスタジアム。昨年12月撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国は7日、国連の制裁対象となっている北朝鮮の崔輝・国家体育指導委員長について、平昌冬季五輪の開会式に出席するため例外措置を認めるよう国連に要請した。

9日の開会式には金正恩朝鮮労働党委員長の実妹である金与正(キム・ヨジョン)氏も出席する見通し。

韓国統一省は、崔氏が金永南・最高人民会議常任委員長が団長を務める代表団の一員として平昌に向かうと北朝鮮側が伝えてきたと明らかにした。

国連安全保障理事会は昨年6月、当時朝鮮労働党の宣伝扇動部幹部だった崔氏を制裁対象とし、渡航禁止と資産凍結の措置を課した。

韓国は国連の北朝鮮制裁委員会に対し、崔氏の渡航を認めるよう例外措置を要請。同委員会の15のメンバーから8日午後までに異議がなければ、要請は認められる。

代表団の中で安保理の制裁対象となっているのは崔氏のみ。

米財務省は昨年、人権侵害などに関与したとして金与正氏を制裁対象に指定した。



[国連 7日 ロイター]


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