最新記事

事故

墜落した陸自ヘリ、回転翼のメインローターヘッド交換直後に事故

2018年2月6日(火)11時33分

2月6日、小野寺五典防衛相は閣議会見で、前日に佐賀県の民家に墜落した陸上自衛隊のヘリコプターについて、回転翼中心部の部品を交換した直後の事故だったことを明らかにした。事故との因果関係については調査を続けている。写真は都内で昨年8月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

小野寺五典防衛相は6日の閣議会見で、前日に佐賀県の民家に墜落した陸上自衛隊のヘリコプターについて、回転翼中心部の部品を交換した直後の事故だったことを明らかにした。事故との因果関係については調査を続けている。

この部品は「メインローターヘッド」と呼ばれ、4枚の羽と回転部分をつなぐもの。1750時間を飛行した機体は交換することになっている。墜落した機体は、50時間の飛行ごとに行う定期整備も終えたばかりだった。

小野寺防衛相は、「国民の命と平和を守るべき自衛隊が住民の安全を脅かし、多大な被害を生じさせたことは極めて遺憾。心よりお詫び申し上げる」と改めて謝罪した。陸自は陸上幕僚副長をトップとする航空事故調査委員会を立ち上げた。

事故は5日夕、佐賀県神埼市の住宅地で発生した。乗員2人のうち、機長は今も行方不明。副操縦士は5日夜に死亡が確認された。墜落現場では住宅3棟で火災が発生し、住民1人がけがをした。

ヘリは通常、微量の放射性物質を含んだ部品を積んでいることから、陸自が現場を調査したが、異常な数値は検知されていないという。

(久保信博)

[東京 6日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米印、週内に通商協議 米産エネルギー輸入確約へ=関

ワールド

インドCPI、9月は前年比+1.54%に鈍化 8年

ワールド

マクロスコープ:流動する政界、高市氏と玉木氏の「極

ビジネス

サムスン電子、第3四半期は32%営業増益へ AI需
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃をめぐる大論争に発展
  • 4
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 9
    ウィリアムとキャサリン、結婚前の「最高すぎる関係…
  • 10
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中