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トランプ政権、予算教書発表 「壁」建設などインフラ投資2000億ドル

2018年2月13日(火)07時26分

2月12日、トランプ米政権は4兆4000億ドル規模に達する2019会計年度の予算教書を公表した。写真は12日、ワシントンで撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)

トランプ米政権は12日、4兆4000億ドル規模に達する2019会計年度(18年10月─19年9月)の予算教書を公表した。国防予算の拡大に加え、大規模なインフラ投資に向けた拠出、メキシコ国境の「壁」建設費などが盛り込まれた。

今後10年で進める1兆5000億ドル規模の官民インフラ投資向けには2000億ドル、国境警備強化や不法移民対策で230億ドル超、国防関連では7160億ドルを要求する。

そのほか、「壁」建設費として向こう2年で180億ドル、医療用鎮痛剤「オピオイド」依存症の治療プログラム向けに向こう2年で130億ドルの拠出を要求する。

同時に、今後10年で財政赤字の3兆ドル削減に向け、非軍事費関連での予算削減を求める。

予算教書はあくまでも大統領が議会に予算案の編成方針を示すもので、予算作成の最終的な権限は議会にある。

また、インフラ投資計画を巡っては、民主党が求めていた規模の新たな連邦政府支出が盛り込まれていないほか、財源の確保についても明確にしておらず、議会で十分な支持を獲得できるか課題が残されている。

[ワシントン 12日 ロイター]


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