7─9月の石油需要「非常に強い」=OPEC事務局長

石油輸出国機構(OPEC)のガイス事務局長(写真)は、OPECが今年7─9月期の「非常に強い」石油需要と、その後数カ月間の需給逼迫を見込んでいると明らかにした。ロシア通信が14日報じた。写真はアゼルバイジャンのバクーで昨年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)
[モスクワ 14日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のガイス事務局長は、OPECが今年7─9月期の「非常に強い」石油需要と、その後数カ月間の需給逼迫を見込んでいると明らかにした。ロシア通信が14日報じた。
OPECとロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国は、相場を支えるために数年間続けてきた減産を縮小しつつある。
関係者5人がロイターに語ったところによると、OPECプラスの産油国は9月の一段の大幅増産を承認する見通し。
ロシア通信によれば、ガイス事務局長は先週ウィーンで開かれたOPECのセミナーで記者団に対し、力強い世界経済によって今年の需要は日量130万バレルの増加が見込まれると語った。
ガイス氏は「特に7─9月期に非常に強い需要の増加を予想している」と述べた。
また「10〜12月期も良好な伸びが見込まれ、需給は逼迫するだろう。有志8カ国が増産に転じている主な要因の一つだ」と指摘した。
OPECは先週、世界の石油需要見通しを発表。中国の成長鈍化を受けて今後4年間の需要を下方修正した一方、新興・途上国の消費増加を背景に、長期的な見通しは引き上げた。
2025年の需要予測は、平均で日量1億0500万バレル。26年は1億0630万バレル、29年は1億1160万バレル。