最新記事

人種問題

トランプ大統領、南軍指導者の像撤去に反対 共和党内からは批判

2017年8月18日(金)11時09分

8月17日、トランプ米大統領は国内各地で南北戦争時の南軍指導者の像が撤去されていることを非難した。白人至上主義を掲げる団体に同調する格好となり、与党共和党内からも批判の声が上がった。写真は、南軍司令官のリー将軍の銅像と警備にあたる州警察の警官ら。バージニア州シャーロッツビルで12日撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

トランプ米大統領は17日、国内各地で南北戦争時の南軍指導者の像が撤去されていることを非難した。白人至上主義を掲げる団体に同調する格好となり、国内で人種差別を巡る緊張が高まるなか、与党共和党内からも批判の声が上がった。

トランプ氏は、バージニア州シャーロッツビルで発生した白人至上主義団体と反対派の衝突を巡る自身の発言を巡り共和党メンバーや米企業首脳、同盟国などから批判を浴びている。この衝突も、南軍司令官リー将軍の銅像を撤去する計画に白人至上主義団体が抗議集会を呼び掛けたことが発端だった。

シャーロッツビルの事件を受けてカリフォルニアやニューヨーク、首都ワシントンから南部ケンタッキー、ルイジアナなどの州に至るまで、公有地に建てられた南北戦争の南軍関連像や記念碑を撤去する動きが広がっている。

トランプ氏はツイッターで「美しい記念碑や銅像の撤去でわれわれの偉大な国家の歴史と文化が散り散りになるのを見るのは悲しい。歴史を変えることはできないが、そこから学ぶことはできる」とつぶやいた。「ロバート・E・リー、ストーンウォール・ジャクソン(両将軍)の次は(ジョージ・)ワシントンと(トーマス・)ジェファソンか。ばかげている」と続けた。

トランプ氏はまた、シャーロッツビルの事件を巡り、白人至上主義者やネオナチ、クー・クラックス・クラン(KKK)と人種差別反対の活動家の間の「道徳上優越は決められない」と語ったことはないとした。

共和党のボブ・コーカー議員(上院外交委員長)は、トランプ氏は「大統領として成功するのに必要な能力をまだ発揮できていない」と批判。「根本から変わる」必要があるとした。

[ブリッジウォーター(米ニュージャージー州)/ワシントン 17日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニュース速報

ワールド

米加首脳が来月も会談へ、新型コロナ対策などで協力体

ビジネス

寄り付きの日経平均は反発後にマイナス転換、決算前の

ビジネス

アストラゼネカ、EU向け第1四半期ワクチン供給を6

ワールド

香港、コロナ感染拡大で初のロックダウン 住民に検査

MAGAZINE

特集:バイデン vs 中国

2021年1月26日号(1/19発売)

トランプよりむしろ手ごわい相手? 新・米大統領が習近平の強敵になる可能性

人気ランキング

  • 1

    あらゆる動物の急所食いちぎり去勢も? 地上最凶の動物「ラーテル」の正体

  • 2

    イラン最高指導者ハメネイ師関連サイト、トランプをドローンが狙う画像掲載

  • 3

    英変異株で致死率は65%も跳ね上がった 新局面を迎えた対コロナ戦争【コロナ緊急連載】

  • 4

    バイデン、分断の厳しさにさっそく直面 テキサス州「…

  • 5

    EU復帰はあり得ない──イギリスの将来を示すスイスの…

  • 6

    バイデン新大統領はとんでもない貧乏くじを引いてし…

  • 7

    「中国に甘いバイデン」は誤解、対中改善しようにも…

  • 8

    日本食を芸術へと高める「ワサビ」の里 山と海をつ…

  • 9

    新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタ…

  • 10

    アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したき…

  • 1

    バイデン新大統領はとんでもない貧乏くじを引いてしまった

  • 2

    アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したきっかけは...

  • 3

    あらゆる動物の急所食いちぎり去勢も? 地上最凶の動物「ラーテル」の正体

  • 4

    全てが期待以上のバイデン就任式に感じる1つの「疑念」

  • 5

    バイデン、トランプから「非常に寛大な」手紙受け取る

  • 6

    米大統領就任式を前に州兵の戦闘用車両「ハンビー」…

  • 7

    議会突入の「戦犯」は誰なのか? トランプと一族、…

  • 8

    去りゆくトランプにグレタがキツいお返し「とても幸…

  • 9

    共和党重鎮マコネル、弾劾裁判の準備にトランプに2週…

  • 10

    イラン最高指導者ハメネイ師関連サイト、トランプを…

  • 1

    「小さな幽霊」不法出稼ぎタイ人、韓国で数百人が死亡 

  • 2

    新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?

  • 3

    バイデン新大統領はとんでもない貧乏くじを引いてしまった

  • 4

    マジックマッシュルームを静脈注射した男性が多臓器…

  • 5

    世界で「嫌われる国」中国が好きな国、嫌いな国は?

  • 6

    ビットコイン暴落、投資家は「全てを失う覚悟を」(…

  • 7

    アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したき…

  • 8

    あらゆる動物の急所食いちぎり去勢も? 地上最凶の…

  • 9

    北極の成層圏突然昇温により寒波襲来のおそれ......2…

  • 10

    全てが期待以上のバイデン就任式に感じる1つの「疑念」

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

2021年 最新 証券会社ランキング 投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月
  • 2020年10月
  • 2020年9月
  • 2020年8月