最新記事

G20

米ロ首脳「不干渉」で合意 米大統領選介入疑惑巡り長時間協議

2017年7月8日(土)07時15分

7月7日、トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領との初の会談で、米大統領選挙へのロシアの介入疑惑は両国の関係進展を阻害するとの見解で一致し、「不干渉」の原則にコミットすることで合意した。握手を交わすプーチン氏(左)とトランプ氏(右)。(2017年 ロイター/Carlos Barria)

トランプ米大統領は7日、20カ国・地域(G20)首脳会議の会期中に行ったロシアのプーチン大統領との初の会談で、昨年の米大統領選挙へのロシアの介入疑惑について取り上げた。ただ両首脳はこの問題は両国の関係進展を阻害するとの見解で一致し、「不干渉」の原則にコミットすることで合意した。ティラーソン米国務長官が明らかにした。

ティラーソン長官は記者団に対し、両首脳はロシアの米大統領選への介入疑惑について「長く語り合った」とし、「トランプ大統領はロシアの介入を巡りプーチン大統領に複数回、圧力を掛けた」とことを明らかにした。

ただ「両首脳はこの件は2国間関係の進展を大きく阻害するとの見解で意見が一致した」とし、「米国と米国の民主的プロセス、およびその他すべての国に対する不干渉」への確約に取り組むことで合意したと述べた。

ロシアの米大統領選への介入疑惑について、プーチン大統領は関与を否定。トランプ氏もロシアとの癒着はなかったとの立場を示している。

トランプ氏とプーチン氏は双方の外相を交え先ず6分間会談。その後記者団と懇談した後、再び会談に入った。

トランプ大統領は記者団に対し「プーチン氏とこれまで多岐の項目にわたり意見を交換してきた」とし、「米ロ両国のほか、すべての関係各国に非常にポジティブな結果がもたらせることを望んでいる」と述べた。また、プーチン大統領に会うのは「光栄だ」と述べた。

プーチン大統領は「これまで何度か電話会談を行ったが、電話会談では十分ではない」とし、「実際に会えたことを光栄に思う」と述べた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

鉄鋼関税、2倍の50%に引き上げへ トランプ米大統

ワールド

トランプ米大統領、日鉄とUSスチールの「パートナー

ワールド

マスク氏、政府職を離れても「トランプ氏の側近」 退

ビジネス

米国株式市場=S&P500ほぼ横ばい、月間では23
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言ってがっかりした」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 7
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 8
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中