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イスラム圏からの入国規制の新大統領令、高裁も認めず

2017年5月26日(金)09時29分

 5月25日、イスラム圏6カ国からの入国を制限する新たな米大統領令について、リッチモンド連邦高裁は25日、一時差し止めとした連邦地裁の判断を支持する決定を下した。写真は同大統領令に抗議する人。15日撮影(2017年 ロイター/David Ryder)

イスラム圏6カ国からの入国を制限する新たな米大統領令について、リッチモンド連邦高裁は25日、一時差し止めとした連邦地裁の判断を支持する決定を下した。トランプ政権にとって痛手となりそうだ。

決定は賛成10、反対3。判決では政府側が主張する安全保障上の観点について「表現があいまい」としたほか、「文脈においては宗教的な不寛容さや憎悪、差別に満ちている」とした。

セッションズ司法長官は声明を発表し、テロリストの攻撃から守るために入国規制は必要だとして、最高裁に上告する方針を示した。

ホワイトハウスのショート報道官は「非常に危険な時期であることは明白であり、テロリストが米国に入国し、殺りくを実行するのを防ぐためあらゆる手段が必要だ」と指摘。司法によって最終的に大統領令が支持されると確信していると述べた。



[25日 ロイター]


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