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運動のアンチエイジング効果は、細胞レベルで体を若返らせる

2017年5月12日(金)15時15分
ハンナ・オズボーン

「全体的に見て、身体活動はアメリカ人男女のテロメアの長さにはっきりと関係している」とタッカーは総括している。「明らかに、高レベルの身体活動を行っている人はテロメアが長く、動かずにいる人と比較して数年程度、細胞の老化が抑制されている」

運動がなぜテロメアの長さを維持させるか、その理由はわかっていないが、タッカーは炎症や酸化ストレスとの関連を指摘している。運動は長い時間をかけて、炎症や酸化ストレスを抑制することが知られている。

「アンチエイジングで本当の効果を出したければ、少々の運動では意味がない。日常的に高レベルの運動をしなければならない」と、タッカーは述べている。「日常的な運動が死亡率を下げ、寿命を伸ばすことはわかっているが、その効果がテロメアの温存によるものかもしれないことは新たな発見だ」

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