最新記事

アメリカ政治

トランプ大統領就任式の寄付金、オバマの倍で過去最高だった

2017年4月20日(木)12時39分

4月20日、19日に公表された米政府の文書によると、今年1月のトランプ米大統領の就任式のために集まった寄付金が1億0670万ドルに達し、過去最高を記録した。写真は最高額の寄付をしたシェルドン・アデルソン氏。2013年4月ラスベガスでの代表撮影(2017年/ロイター)

19日に公表された米政府の文書によると、今年1月のトランプ米大統領の就任式のために集まった寄付金が1億0670万ドルに達し、過去最高を記録した。

これまでの最高は2009年のオバマ前大統領の就任式時の5320万ドル。トランプ氏の寄付金はこの倍以上となった。オバマ氏以前の最高は05年のブッシュ元大統領の4230万ドルだった。

トランプ氏就任式への寄付金で最高額は、米リゾート大手ラスベガス・サンズ(LVS)創設者でカジノ王として知られるシェルドン・アデルソン氏の500万ドル。

トランプ氏の就任式に寄付した企業の多くは前回13年のオバマ氏の就任式にも寄付している。

トランプ氏が就任式前に批判していた米航空機大手ボーイングと米防衛・航空機大手ロッキード・マーチンは同氏の就任式にそれぞれ100万ドルを寄付した。

政治資金について調査するNPO(非営利団体)のサイト「オープン・シークレッツ」によると、ボーイングは13年にも100万ドルを寄付している。

政府の文書によると、トランプ氏の就任式にはこのほか、チャールズ・シュワブ、バンク・オブ・アメリカ、資産家ヘンリー・クラビス氏、キャンター・フィッツジェラルドのハワード・ラトニック会長といった金融サービス会社やその幹部らが100万ドルを寄付した。

石炭・石油会社の寄付金も高額だった。

また、米通信大手AT&Tの寄付は現金とサービスを含め210万ドル近くとなった。

バージニア大学の政治アナリスト、ラリー・サバト氏は、トランプ氏就任式の寄付金は、埋め合わせの意味合いを持つ資金と同氏への継続的な支持を表す資金の2種類があると指摘した。

[ワシントン 19日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ミャンマー内戦、国軍と少数民族武装勢力が

ビジネス

「クオンツの帝王」ジェームズ・シモンズ氏が死去、8

ワールド

イスラエル、米製兵器「国際法に反する状況で使用」=

ワールド

米中高官、中国の過剰生産巡り協議 太陽光パネルや石
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加支援で供与の可能性

  • 4

    過去30年、乗客の荷物を1つも紛失したことがない奇跡…

  • 5

    「少なくとも10年の禁固刑は覚悟すべき」「大谷はカ…

  • 6

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    この夏流行?新型コロナウイルスの変異ウイルス「FLi…

  • 9

    礼拝中の牧師を真正面から「銃撃」した男を逮捕...そ…

  • 10

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中