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イラク軍、ISISが未だ支配するモスル西部の奪還作戦開始

2017年2月20日(月)18時15分

 2月19日、イラク軍は米国の支援を受け、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配するモスル西部の奪還作戦を開始した。写真はモスル南部で撮影(2017年 ロイター/Zohra Bensemra)

イラク軍は19日、米国の支援を受け、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配するモスル西部の奪還作戦を開始した。アバディ首相が明らかにした。イラクでのIS拠点の一掃を目指す。

アバディ首相は、作戦中は「人権を尊重」し、避難を余儀なくされた人々を保護するよう部隊に命じた。

政府軍は先月、モスル東部を制圧。モスル西部には、住民65万人が残っていると推定されるが、リズ・グランデ国連人道調整官(イラク担当)は、市場が閉鎖され、食料や燃料不足が発生していると指摘。最大で40万人が避難民となる可能性があるという。

軍などの共同声明によると、連邦警察の部隊がモスル空港奪還を目指す作戦を主導。19日には空港から5キロ南の集落まで到達し、その際に配電所を制圧。複数のIS戦闘員を殺害したという。

[バグダッド/アルビル(イラク) 19日 ロイター]


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