最新記事

韓国

サムスンの若き総帥イ・ジェヨン、韓国特別検が逮捕状請求

2017年1月17日(火)11時07分

1月16日、韓国の朴槿恵大統領の疑惑などを調べる特別検察は、贈賄などの容疑で、サムスングループの事実上トップで、サムスン電子の副会長を務める李在鎔氏(写真中央)の逮捕状を請求したと発表した。写真は12日、 政府から独立して捜査する特別検査官の事情聴取に連行される同氏(2017年 ロイター/Ahh Young-joon)

 韓国の朴槿恵大統領の疑惑などを調べる特別検察は16日、サムスングループ[SAGR.UL]の事実上トップで、サムスン電子<005930.KS>の副会長を務める李在鎔氏について、贈賄容疑などで逮捕状を裁判所に請求した。

李在鎔氏は贈賄などの容疑の取り調べを受けるため、先週特別検事の事務所に出頭。聴取は22時間以上に及んだ。

 特別検察の発表によると、李在鎔氏の容疑は、朴槿恵大統領の親友、崔順実被告への430億ウォン(3642万ドル)の賄賂支払い。さらに、横領と偽証も疑われている。裁判所は18日に逮捕状を審査し、発付の是非を判断する。

 検察側は、崔順実被告が実質的に支配していた事業や財団に対するサムスングループの寄付が、サムスン物産<028260.KS>と第一毛織の合併を国民年金公団が2015年に後押ししたことと関係しているかを調べている。

 国民年金公団の文亨杓会長はこの日、職権乱用で起訴された。

 同氏は昨年12月、保健福祉相を務めていた2015年に、サムスン物産と第一毛織の合併を支持するよう国民年金公団に圧力をかけたことを認め、逮捕されていた。保健福祉省は国民年金公団を管轄する。

 サムスンはこの日、特別検察の決定は理解し難い、と声明を発表した。

[ソウル 16日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

鉄鋼関税、2倍の50%に引き上げへ トランプ米大統

ワールド

トランプ米大統領、日鉄とUSスチールの「パートナー

ワールド

マスク氏、政府職を離れても「トランプ氏の側近」 退

ビジネス

米国株式市場=S&P500ほぼ横ばい、月間では23
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言ってがっかりした」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 7
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 8
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中