最新記事

人口動態

今後の日本の命運を握る若年層が急減少

2017年1月11日(水)15時40分
舞田敏彦(教育社会学者)

aluxum-iStock.

<戦後日本の高度経済成長を支えた若年層の増加「人口ボーナス」は今後反転し、日本社会は若年層が急減するかつてない大変化に直面する>

 日本の近い将来についてはいろいろな予測があるが、人口が減っていくことは明らかだ。年齢層別にみると、減少のスピードが最も大きいのは若年層で、その結果として、人口の高齢化も進行することになる。

 若年人口はバリバリ働いて社会を支えると同時に、消費性向が大きく景気を刺激してくれる存在だ。これまでの日本の発展も、若年層によってもたらされた面が大きい。

【参考記事】2050年の「超高齢化」日本に必要な意識改革

 日本の若年人口の時系列カーブを描いてみると、大まかには景気動向と重なっている。将来予測も含む、20~40代人口の長期カーブは<図1>のようになる。

maita170111-chart01.jpg

 青色が日本のカーブだが、1960年代までは増え続けていた。バリバリ働き、かつモノを大量に購入・消費してくれる若年層の増加。「奇跡の復興」と称される高度経済成長は、人口ボーナスという条件に支えられていたと言える。

 70年代半ばになると増加は止まり、80年代まで高原状態が続いて、低成長の時期と重なっている。そして90年代以降は坂を転げ落ちるように減っていき、不況の深刻化の時期と見事に一致している。

 労働意欲・消費意欲がともに旺盛な若者の存在は大きい、ということだ。その若者は今後も減少の一途をたどると見込まれ、2020年にはベトナムに追い越される。躍進の可能性を秘めた市場の選手交代というところだろうか。

ニュース速報

ワールド

トランプ大統領、米朝首脳会談中止の可能性に言及 非

ワールド

米、北朝鮮との首脳会談に期待も譲歩はない=ペンス副

ビジネス

英中銀総裁、景気上向くとの認識表明 利上げ継続示唆

ビジネス

米ウーバー、淡路島で今夏からタクシー配車実験 

MAGAZINE

特集:交渉の達人 金正恩

2018-5・29号(5/22発売)

未熟な若者から狂気の独裁者へ、そして平和の立役者? トランプから譲歩を引き出す金正恩の交渉力

人気ランキング

  • 1

    結婚式はハリー王子の「禊」 呪縛を解き放ったメーガンの「操縦術」がすごい!

  • 2

    メーガン・マークルはダイアナの二の舞にはならない

  • 3

    結婚はしたけど、メーガン・マークルのビザ取得にはいくつもハードルが

  • 4

    マイナス40度でミニスカ女子大生の脚はこうなった

  • 5

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 6

    「肥だめ」よりひどい?メーガン・マークルに対する…

  • 7

    ハリー王子の元カノが結婚に尻込みしたワケ

  • 8

    「英王室はそれでも黒人プリンセスを認めない」

  • 9

    フランスで怒りの追悼行進──救急車に来てもらえず女…

  • 10

    北朝鮮で幹部の亡命相次ぐ......金正恩の「親戚」も

  • 1

    北朝鮮から軍将校と住民が「脱北」 19日未明に黄海上で韓国側へ亡命

  • 2

    北の「日本メディア外し」は日本への歪んだ求愛

  • 3

    愛犬が2足歩行し始めた! 近所をざわつかせたその正体は

  • 4

    結婚式はハリー王子の「禊」 呪縛を解き放ったメー…

  • 5

    韓国、アベンジャーズ1000万人の大ヒット その影で…

  • 6

    「英王室はそれでも黒人プリンセスを認めない」

  • 7

    メーガン・マークルはダイアナの二の舞にはならない

  • 8

    「孤独のグルメ」が広がる韓国〜変わる韓国の日本食…

  • 9

    アメフト悪質タックル事件を、アメリカから考えると

  • 10

    米でうつ病が5年で33%増、その理由は...

  • 1

    北朝鮮から軍将校と住民が「脱北」 19日未明に黄海上で韓国側へ亡命

  • 2

    「いい加減にしないと暴動起こす」北朝鮮国民の不満が爆発寸前

  • 3

    北の「日本メディア外し」は日本への歪んだ求愛

  • 4

    左耳を失った米女性兵士、前腕で育てた耳の移植手術…

  • 5

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はい…

  • 6

    愛犬が2足歩行し始めた! 近所をざわつかせたその正…

  • 7

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 8

    中身なし、マニュアル頼み、上から目線......「日本…

  • 9

    14億人を格付けする中国の「社会信用システム」本格…

  • 10

    「働き方改革」では世界に取り残される? 日本の働き…

グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

SPECIAL ISSUE 丸ごと1冊 プーチン

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2018年5月
  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月