最新記事

韓国政治

韓国国政介入疑惑、「文化界の皇太子」チャ・ウンテク帰国と同時に逮捕

2016年11月9日(水)22時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

仁川国際空港で検察に逮捕されたチャ・ウンテク YTNニュースより (c) YTN / Youtube

<韓国を揺るがしている一連の国政介入疑惑で、新たな逮捕者が出た。朴政権が推進した韓流文化政策の実力者で「文化界の皇太子」として知られるチャ・ウンテクが潜伏先の中国から帰国と同時に逮捕された>

 ニュース1コリアなど韓国メディアは、朴槿惠大統領をとりまく一連の国政介入疑惑に関連して、「文化界の皇太子」と呼ばれる映像監督チャ・ウンテクが8日深夜、中国・青島から帰国したところを検察に逮捕されたことを報じた。

 チャ・ウンテク容疑者は、一連の朴大統領を取り巻く疑惑の中心人物である崔順実(チェ・スンシル)容疑者の側近とされる人物。崔=朴大統領のコネクションを利用して、朴政権が推進した「文化隆盛政策」で数多くの事業を受注、さらには自らの関係者を政府の文化関連役職に据え、予算の優遇を得たという疑いをもたれている。

 事実、チャ容疑者は朴政権になるまで一介のCF監督に過ぎなかったが、朴政権誕生後は、2014年8月大統領直属の文化隆盛委員に任命され、仁川アジア大会の映像監督、ミラノエキスポ展示館映像監督、創造経済推進団長などを歴任。「文化界の皇太子(문화계 황태자)」と呼ばれるまでに存在感を高めてきた。

 検察によると、チャ容疑者は自分が運営する広告制作会社の資金数億ウォンを横領したほか、アン・ジョンボム前大統領府政策調整主席、ソン・ソンガク前韓国コンテンツ振興院長らと共謀してポスコ系列の広告会社の株式を不正に入手した疑いが持たれている。

 検察は、チャ容疑者への取り調べを通じて、一連の国政介入疑惑の実態を明らかにし、今月後半ともいわれる朴槿惠大統領への取り調べに臨むもようだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

サウジアラムコ、2油田で減産 ホルムズ海峡封鎖を受

ワールド

原油先物22年半ば以来の高値、北海ブレント過去最大

ビジネス

米国株式市場・序盤=ダウ700ドル安、原油高騰でイ

ビジネス

IEAが石油備蓄放出呼びかけ、G7会合 片山財務相
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 4
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 5
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 8
    保険料を支払うには収入が少なすぎる...中国、進まぬ…
  • 9
    最後のプリンスが「復活」する日
  • 10
    【原油価格100ドル突破】「イランの石油が供給危機を…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 3
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 8
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中