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「ジカ熱懸念」で五輪を辞退するゴルファーたちの欺瞞

2016年7月21日(木)15時50分
ジョシュ・レビン

 だが、世間向けの弁明として受けがいいのは、「自分はゴルフより家族を愛している」という説明だろう。たとえ「大して名誉もない試合にただで出場し、他人に大金を稼がせるために、なんでリオまで行かなきゃいけないんだ?」が本音だとしても。

 妊娠を計画している女性を除けば、健康的な成人がジカウイルスを恐れる理由はほとんどないという。ゴルファーたちはウイルスの恐怖を不必要にあおり、妊娠を望むカップルを不安に陥れている。不参加を表明した選手たちが自分のパートナーの妊娠を(何らかの理由で)まだ公表していない可能性もなくはないが、もっとあり得るのは、公衆衛生上の問題を自分たちのPRに利用している可能性だ。

【参考記事】ロシア陸上界から五輪出場を認められたクリシナに「裏切り者」とバッシングの嵐

 もちろん、出場に踏み切った選手もいる。男子では世界ランキング5位のバッバ・ワトソンがそうだし、女子では世界ランキング上位の9人がそうだ。女子は男子より知名度も賞金額も低いから、五輪で注目を集めたい思いも強いだろう。

 一方でジンバブエのブレンドン・デ・ヨングのように、リオ五輪に出場しないのはジカ熱への懸念からではなく、他のトーナメントを断念する金銭的余裕がないからだと告白した選手もいる。

 デ・ヨングのメジャー大会での成績は26位が過去最高。母国に名誉を持ち帰るより賞金を稼ぐ可能性に懸ける。こんな正直な選手なら応援したい。

© 2016, Slate

[2016年7月26日号掲載]

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