最新記事

人種差別

3カ国がアメリカ渡航に注意呼びかけ、黒人射殺めぐる抗議激化で

2016年7月12日(火)18時45分

7月10日、米国で相次いだ警官による黒人射殺への抗議行動の激化で、バーレーン、バハマ、アラブ首長国連邦(UAE)が、米国への渡航もしくは米国に滞在している自国民に警戒を呼び掛けた。米ルイジアナ州で撮影(2016年 ロイター/Shannon Stapleton)

 米国で相次いだ警官による黒人射殺への抗議行動の激化で、バーレーン、バハマ、アラブ首長国連邦(UAE)が、米国への渡航もしくは米国に滞在している自国民に警戒を呼び掛けた。

 米国が暴力や政情不安が懸念される国への渡航について自粛や注意を呼びかけるケースは珍しくないが、今回は米国が警告の対象となった。

 駐米バーレーン大使館は9日、ツイッターで自国民に「米国における抗議デモや混雑した場所では注意するように」と呼びかけた。

 国民の大半がアフリカ系であるバハマの外務省は8日、「警官が若い黒人男性らを射殺した」事件の現場となった米国の都市を訪れる際には注意するよう警告。「特に若い男性は、当該都市で警官と接する場合、格段の注意が求められる。攻撃的な態度を取らず、協力するように」と述べた。

 UAEの駐米大使館は声明を発表し、米国に滞在している学生やその他自国民に「周囲の状況に注意を払い、できれば混雑した場所を避けるよう。特に大規模な祭りやイベントでは気を付けるように」と注意を促した。

[ワシントン 10日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏口止め事件公判、陪審員12人選任 22日

ワールド

イスラエルのミサイル、イランの拠点直撃 空港で爆発

ワールド

原油先物が3ドル急騰、イランで爆発の情報

ビジネス

日経平均は1100円超安で全面安、東京エレクが約2
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 6

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 7

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 8

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 9

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 10

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中