最新記事

サミット

伊勢志摩サミット明日開幕、世界経済成長への協調探る

2016年5月25日(水)09時58分

 安倍首相は5月初めの欧州歴訪で、財政出動での政策協調を探ったが、財政規律をより重視するドイツや英国の強い支持を得るまでには至らなかった。

 今月20、21日に仙台で開催されたG7の財務相・中央銀行総裁会議では、麻生太郎財務相が会見で「経済成長には需要が必要ということでは一致している。需要喚起のためには、財政というのが大きな要素であることははっきりしており、各国も理解している」と表明。金融、財政、構造改革のうち財政政策の重要性について、日本は引き続き各国に理解を求めるとみられる。

 一方、ドイツは金融政策、財政政策、構造改革のうち「最も重要なのは構造改革」(ショイブレ財務相)との姿勢で、日本とドイツとの溝が浮き彫りとなっている。サミットでこの溝をどこまで埋められるかが、鍵となりそうだ。

為替安定と通貨安競争回避、認識共有も

 為替に関する議論も行われる可能性が高い。仙台でのG7会議の議論を受け、為替レートの安定と、通貨の競争的な切り下げを回避することが重要との認識をあらためて首脳レベルで共有する方向となっている。

 その他、世界経済のセッションでは、女性の活躍推進、腐敗対策の取り組み強化に向けた連携・協力についても議論し、行動計画を発表する。

 「パナマ文書」を通じて明らかになった課税逃れの問題についても議論され、行動計画に盛り込まれる可能性がある。

テロ対策行動計画を発表、中東難民問題も議論

 貿易、テロや難民問題を含む政治・外交についても討議する。政治・外交では、G7として「テロ・暴力的過激主義対策行動計画」を発表する予定。

 難民問題で日本政府は20日、中東の難民支援策の一環として、シリア難民のうち留学生として2017年から5年間で最大150人の若者を受け入れることを発表しており、こうした日本の支援策に理解を求めたい考えだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:カジノ産業に賭けるスリランカ、統合型リゾ

ワールド

米、パレスチナ指導者アッバス議長にビザ発給せず 国

ワールド

トランプ関税の大半違法、米控訴裁が判断 「完全な災

ビジネス

アングル:中国、高齢者市場に活路 「シルバー経済」
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界がうらやむ国」ノルウェーがハマった落とし穴
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    「体を動かすと頭が冴える」は気のせいじゃなかった⋯…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 7
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 8
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 9
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 10
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中