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伊勢志摩サミット明日開幕、世界経済成長への協調探る

2016年5月25日(水)09時58分

 5月25日、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)最大のテーマは世界経済で、各国が金融・財政・構造改革を活用していく」ことを首脳間で再確認する見通し。写真はサミットのロゴマークと安倍首相。2015年12月撮影(2016年 ロイター/Koji Sasahara/Pool)

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が三重県志摩市で26―27日開催される。最大のテーマは世界経済で、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で合意された「不透明感の強まる世界経済の成長確保に向け、各国が金融・財政・構造改革を活用していく」ことを首脳間で再確認する見通し。

 財政出動では、慎重な独、英と議長国・日本との間に「溝」があり、政策協調の強さをどこまで打ち出せるのかが大きな課題だ。

安定成長へのメッセージ出せるか焦点

 複数の政府筋によると、サミットでまとめる首脳宣言では、需要喚起と供給制約の改善に向けて金融、財政政策に加え、構造改革を一体的に推進する「G7版アベノミクス」を掲げ、G7が主導して持続的成長をけん引する姿を示す。

 これまでのG7各国による事前調整では、世界経済について、リーマン・ショックのような危機的状況にはないものの「不確実性が増している」との見方を共有する方向だ。

 安倍晋三首相は、世界経済への対応をサミットでの最重要課題と位置付け、世界的な需要不足を解消する機動的な財政政策だけでなく、供給制約の改善を促すための構造改革に取り組み、それらの一体的な推進を促す。

 首脳宣言には、持続的成長に向けた「経済イニシアチブ」を盛り込み、G7としての結束を世界にアピールしたい考え。

 その世界経済については、1日目の26日午後に予定されている第1セッションで討議される予定。

 中国経済減速への懸念、一時は急落した原油価格などによる世界経済の不透明さを意識しつつ、どのように持続的成長の道筋に乗せるかがポイントになる。

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