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トルコ新首相にエルドアン大統領側近、独裁強まるか

2016年5月23日(月)10時13分

 5月22日、トルコのエルドアン大統領(写真右)は、ユルドゥルム運輸海事通信相(同左)を新たな首相に指名した。提供写真(2016年 ロイター/Kayhan Ozer/Presidential Palace/Handout via REUTERS)

トルコのエルドアン大統領は22日、ユルドゥルム運輸海事通信相(60)を新たな首相に指名した。自身に忠実な20年来の側近を据えることで大統領権限の強化を進める考えだ。

これに先立ち、与党・公正発展党(AKP)は臨時党大会でユルドゥルム氏を党首に選出した。

同氏は演説で「エルドアン氏は偉大なトルコの擁護者だ」と述べ、新憲法を制定し、大統領権限を強化することが優先課題だと述べた。

また、大統領のもう1つの優先課題であるクルド労働者党(PKK)の武装組織との戦いについても継続するとした。

一方、投資家の間では、市場からの評価が高いシムシェク副首相の処遇に注目が集まっている。同副首相が退任すれば、労働市場改革などが進まなくなるのではないかとの懸念が出ている。



[アンカラ 22日 ロイター]


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