最新記事

シリア

ISISがシリア政権支配2都市で連続テロ、150人死亡

アサド政権が支配しロシアの軍事基地のある都市で合計7回の爆破攻撃

2016年5月24日(火)12時01分

5月23日、シリア西部の地中海沿岸にある都市ジャブラとタルトスで爆発が相次ぎ、約150人が死亡、少なくとも200人が負傷した。写真はジャブラのバス停付近で発生した爆発の現場に展開したシリア軍の兵士(2016年 ロイター/Omar Sanadiki)

 シリア西部の地中海沿岸にある都市ジャブラとタルトスで23日、爆発が相次ぎ、約150人が死亡、少なくとも200人が負傷した。アサド政権が支配する地域にあり、ロシア軍基地にも近い。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

 在英の民間団体「シリア人権監視団」によると、少なくとも5回の自爆と2回の車爆弾による攻撃が発生し、148人が死亡した。一方、国営メディアは死者の数を78人と伝えた。

 ISによる初めての大規模攻撃となったタルトスにはロシアの海軍基地があり、ジャブラ近郊にもロシア軍が展開する空軍基地がある。

 今回の攻撃を受けてロシア政府は、シリア内戦をめぐる和平協議を前進させる必要性が強調されたと指摘した。2月に政府軍と反体制派が合意した停戦は戦闘激化で4月に崩壊。和平協議はそれ以降、行き詰まっている。

 また、国営テレビによると、シリア外務省は国連に書簡を送り、攻撃は「リヤド、アンカラ、ドーハの敵対的で過激主義の政権による危機を増大させる行為だ」と、サウジアラビアなどの支援を受けた反体制派勢力が実行したとの見方を示した。

[ベイルート 23日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

豪家計支出、1月は上向くもさえず 利上げ控え慎重姿

ワールド

ベネズエラ、近く鉱業改革実行へ 暫定大統領が米内務

ワールド

ドイツ情報機関、ロシアが戦争の真の経済的コスト隠蔽

ワールド

中国、中東紛争仲介へ特使派遣 外相がサウジ・UAE
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中