最新記事

環境

「食べられるスプーン」が放つ人類へのメッセージ

インド発、穀物の粉で作られた環境に優しく低価格のスプーンが、石油で作られた使い捨てのプラスチックスプーンに取って代わる

2016年4月20日(水)18時51分
Social Design News

さらばプラスチックスプーン 環境にも健康にもよくない既存の使い捨てスプーンはプラスチック製だが、「Bakey’s」のスプーンは穀物の粉で作られ、味も3種類ある The Better India-YouTube

 私たちは、日常どれだけのプラスチックスプーンを使用しているだろうか。コンビニやスーパーでデザートを買えば、必ず付いてくる"あれ"である。

 もちろん、環境にも健康にもあまりよくないことは分かっている。しかし、いついかなる時も、スプーンを常備することはできない。よって、現代のエコ時代であっても、世界的にたくさんのプラスチックスプーンが未だに石油で作られて、消費されている。

【参考記事】複雑すぎるプラスチックごみの憂鬱

 その問題にインドの「Bakey's」は、1つの解決策を提示する。なんと米など穀物の粉で作られた、食べられるスプーンだ。環境に優しく、プラスチックスプーンのように低価格。また、食べるものの味を変えることはない。

 プレーン味、スイート味、ピリッと辛い味まである。食べてしまえば、かさばるゴミとなることはない。

【参考記事】カバンに入れて持ち運べる「風力発電」デバイス

 過去にアイデアとして考えた人は、世界中に無数にいたかもしれない。しかし、このアイデアが実現し、普及する時は今なのかもしれない。環境配慮は、あらゆる角度から待ったなしである。このスプーンの環境への負荷軽減がより細かくデータとして比較され、より多くの人たちに認知、世界中で利用されていくことを期待したい。

ウェブメディアのThe Better Indiaで取り上げられた

Bakey's:Web / Facebook

※当記事はSocial Design Newsの提供記事です
sdnlogo200.jpg


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

S&P、米信用格付けを据え置き 「関税収入が財政赤

ビジネス

BHP、鉄鉱石安で年間利益5年ぶり低水準 配当好感

ビジネス

実質マイナス金利の長期化「良いと思えず」、脱却する

ビジネス

タイ、外国人観光客向けに仮想通貨・バーツ決済の試験
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    【クイズ】2028年に完成予定...「世界で最も高いビル…
  • 5
    AIはもう「限界」なのか?――巨額投資の8割が失敗する…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    アラスカ首脳会談は「国辱」、トランプはまたプーチ…
  • 9
    「これからはインドだ!」は本当か?日本企業が知っ…
  • 10
    広大な駐車場が一面、墓場に...ヨーロッパの山火事、…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 5
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 6
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 8
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 9
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 10
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中