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グルジア

ロシア艦隊入港で黒海に緊張

2009年10月1日(木)14時58分
オーエン・マシューズ(モスクワ支局長)、アンナ・ネムツォーワ(モスクワ支局)

 今年夏、ロシアの高官はグルジアとの関係がまたしても悪化するかもしれないとほのめかし続けた。

 そして先週、ロケット砲を装備したロシアの警備艦が、黒海に面するグルジアのアブハジア自治共和国の港に入った。アブハジアは事実上の独立状態にあり、ロシアは独立を一方的に承認している(国際社会は認めていない)。ロシア政府はさらに9隻の軍艦の入港を約束している。

 そうなるとロシア艦隊は、アブハジアの周辺海域を封鎖しているグルジアの小規模な艦隊と対峙することになる。グルジア艦隊はアブハジアに資材を運ぶ船舶の拿捕を行ってきたが、これまではロシアとの直接対決は避けてきた。

 ロシア海軍の登場はグルジアと、その同盟国であるアメリカにとっては頭の痛い問題だ。オバマ米大統領はロシアとグルジアの新たな紛争など望んでいない。ロシア政府との関係の「リセット」を目指している今はなおさらだ。だがアブハジア海域の封鎖解除を余儀なくされれば、親米派として知られるグルジアのサーカシビリ大統領にとって大きな失点となる。

 ロシア政府の強硬派はこの地域における影響力を取り戻す決意のようだ。黒海は一触即発。グルジアは「火の付いたたいまつを持ってガソリンが充満した樽の周りを走っている」ようなものだと、ロシアのある国会議員は警告する。

[2009年10月 7日号掲載]

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