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イラン

2期目のアハマディネジャド、多難な前途

何とか大統領に就任しても、イスラム保守派を束ねるハメネイ師との亀裂は深まる一方

2009年8月5日(水)14時59分
ラーナ・フォルーハー(ビジネス担当)

 イランのアハマディネジャド大統領に逆風が吹いている。

 彼は最近、第1副大統領の人選をめぐり最高指導者アリ・ハメネイ師と衝突した。イスラエルに好意的な人物だと右派から反発が出たため、ハメネイが起用の撤回を求めたのだが、アハマディネジャドはなかなか従おうとしなかった。

 2人の間の緊張はこのところ増している。不和の底にあるのはイランの経済情勢だ。アハマディネジャドの失政のためにインフレ率は2桁になり、失業率は上昇。電力不足で停電がたびたび起こるようになった。ハメネイがアハマディネジャドを表立って非難することはめったにないが、その権力を削ぐためにと陰で画策している。

 例えば1月にハメネイは石油とガスによる歳入の約20%を積み立てる基金の設立を決めた。この基金には大統領も手を出せない。アメリカのシンクタンク、ランド研究所によるとアハマディネジャドはこれまでイランの石油収入を、古巣である革命防衛隊の関係者のために流用してきた。それを元手に彼らはイランにおいてトップクラスの規模(および効率の悪さ)を誇る企業を複数、設立した。

 今後、原油価格の変動などで経済の不振が続けば、2人の亀裂はいっそう深まるだろう。

[2009年8月12日号掲載]

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