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米軍はイラクで名誉を守った

2009年7月1日(水)18時44分
イバン・アレギントフト(ボストン大学国際関係学部准教授)

 米軍が完全に撤退すれば、イラクは03年の米軍侵攻前に極めて似た状況になるだろう。10年以内に恐らくイスラム教シーア派の派閥が支配的な地位を握り、(今のロシアに似た)トップダウン的な権力構造が定着するだろう。シーア派が支配する中央政府とクルド人やスンニ派の間で衝突が起き、さらにイラクと近隣諸国(サウジアラビア、シリア、イラン、トルコ、イスラエル)との関係も極度に緊張するだろう。

 結局のところ、イラクにおける成功(「勝利」という言葉はとても使えない)とは、単にソフトランディングを実現することなのかもしれない。これはアメリカが不愉快で危険な存在であるイランに対抗するため、イランよりは少しましで安定した国であるイラクと手を組んだ80年代と同じ状況だ。もちろんそれも運が良ければ、の話だが。

[米国東部時間2009年06月30日(火)18時20分更新]

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