移民大国アメリカの素晴らしさと哀しさを象徴する「自由の女神」博物館
Beside the Golden Door
私は見学を終えて帰った後、ある統計を見て博物館の展示を思い出した。それは、18年度にアメリカが受け入れたシリア難民がわずか62人だったというデータだ。
恥ずべき数字だが、自由の女神像博物館の展示を覚えていれば意外とは感じないかもしれない。博物館で見た映像に、こんな言葉があった。「自由の女神は、アメリカの最も崇高な理想を象徴していると同時に、歴史の皮肉も象徴している」
残念ながら、今のアメリカでは歴史の皮肉を体現しているようにしか見えないが。
<2019年6月11日号掲載>
© 2019, Slate
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