ニュース速報
ビジネス

英国債と英ポンドが急落、年内利上げを織り込み直す

2026年03月09日(月)19時48分

ポンド紙幣 REUTERS/Phil Noble

Andy Bruce

[9日 ロ‌イター] - 英国債(ギ‌ルト)とポンドが9日、急​落した。中東戦争を受けた原油価格急騰⁠がインフレ高進へ​の懸念を呼び、英中央銀行(イングランド銀行)が年内に利上げに踏み切るとの観測が広がった。

財政基盤の脆弱さ⁠もあるため英国は他の欧州諸国よりエネルギー価格ショッ⁠クの​影響を受けやすいと市場は見ている。

英ポンド は0.8%安の1.331ドルと、1カ月超ぶりの大幅な下落。一方、英国債は再びフランス、ドイツ、米国債を下回るパフォーマンスとなった。

2年⁠物国債利回り は取引開始‌直後に37ベーシスポイント(bp)急騰し4.239%に達した。0923GMT(⁠日⁠本時間午後6時23分)時点では27bp上昇、1日の上昇幅としては2022年9月のトラス前首相による財政方針発表後の混乱時以来となる水準に向かって‌いる。

5年物 と10年物 の利回りはそれぞれ22bp、16bp上昇。

市場は英​中銀‌の今年中の利⁠下げ観測​を織り込み直し、12月までに0.25ポイントの利上げが実施される確率は約3分の2とみている。

ロイズ銀行は9日、インフレ率が約2.5ポイント上昇するだけで、政府の財政‌余裕(236億ポンド=314億ドル)がなくなるとの見方を示した。生活費支援の​新たな追加費用や物価⁠上昇による成長鈍化は考慮していない。

みずほ銀行のEMEA債券戦略責任者、ジョーダン・​ロチェスター氏は、「エネルギー支援策が検討されるなか、政府にどれほどの負担となるか長期的に問題だ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

仏大統領、6月G7サミット後にトランプ氏を夕食会に

ワールド

レバノンは食料安保の危機と国連、イスラエル攻撃の南

ワールド

米EU 、 重要鉱物確保で合意間近と報道 中国支配

ワールド

台湾3月輸出額、初の800億ドル突破 AI関連需要
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡散──深まる謎
  • 4
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 7
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 8
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 9
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 10
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 6
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中