Andy Bruce

[9日 ロイター] - 英国債(ギルト)とポンドが9日、急落した。中東戦争を受けた原油価格急騰⁠がインフレ高進への懸念を呼び、英中央銀行(イングランド銀行)が年内に利上げに踏み切るとの観測が広がった。

財政基盤の脆弱さ⁠もあるため英国は他の欧州諸国よりエネルギー価格ショッ⁠クの影響を受けやすいと市場は見ている。

英ポンド は0.8%安の1.331ドルと、1カ月超ぶりの大幅な下落。一方、英国債は再びフランス、ドイツ、米国債を下回るパフォーマンスとなった。

2年⁠物国債利回り は取引開始直後に37ベーシスポイント(bp)急騰し4.239%に達した。0923GMT(⁠日⁠本時間午後6時23分)時点では27bp上昇、1日の上昇幅としては2022年9月のトラス前首相による財政方針発表後の混乱時以来となる水準に向かっている。

5年物 と10年物 の利回りはそれぞれ22bp、16bp上昇。

市場は英中銀の今年中の利⁠下げ観測を織り込み直し、12月までに0.25ポイントの利上げが実施される確率は約3分の2とみている。

ロイズ銀行は9日、インフレ率が約2.5ポイント上昇するだけで、政府の財政余裕(236億ポンド=314億ドル)がなくなるとの見方を示した。生活費支援の新たな追加費用や物価⁠上昇による成長鈍化は考慮していない。

みずほ銀行のEMEA債券戦略責任者、ジョーダン・ロチェスター氏は、「エネルギー支援策が検討されるなか、政府にどれほどの負担となるか長期的に問題だ」と述べた。

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