最新記事

テクノロジー

iPhone11は主要部品にリサイクル・レアアースを採用へ

2019年9月19日(木)12時55分

米アップルは18日、新型「iPhone」の主要部品に再利用したレアアース(希土類)を採用する計画を明らかにした。Stephen Lam - REUTERS

米アップルは18日、新型「iPhone」の主要部品に再利用したレアアース(希土類)を採用する計画を明らかにした。

再利用レアアースが使われるのは、タッチパネルを振動させ、ボタンのように押した感覚を再現する部品である「タプティック・エンジン」で、iPhoneに含まれるレアアースの約4分の1を占める。レアアースは17種類の元素の総称。

米中貿易摩擦が激化するなか、世界のレアアース生産の大部分を占める中国は、米国に対抗するため、対米輸出を制限する可能性を示している。

ただ、アップルの環境・政策・社会イニシアチブ担当バイスプレジデントのリサ・ジャクソン氏は再利用レアアースを採用するのは貿易摩擦と「無関係」で、安定的な調達を維持するためだと説明した。

電子機器で使われるレアアースは超小型のスピーカーやアクチュエーターに含まれており、あまりに小さいため集めて再利用するのが難しく、コストも高い。

アップルは当面、中古のiPhoneから集めたものではなく、外部の業者から再利用レアアースを調達する計画。

電子機器の修理に関する情報を発信する米アイフィックスイット(iFixit)のカイル・ウィーンズ最高経営責任者(CEO)は「現時点では電子機器のレアアースは再利用されておらず、これが大きな問題となっている。つまり、中国が新品レアアースの供給を牛耳っているということだ」と指摘。「アップルは単独で再利用レアアースの市場を創造する可能性がある」と続けた。

アップルはロボットを使ってiPhoneからレアアースを回収する方法を模索しているほか、電子機器のリサイクル業者がレアアースを回収するにはどのような設備の改修が必要かについても調査している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国首相、フォーラムで一段の経済開放約束 日本企業

ワールド

G7、エネ供給支援へ必要な措置講じる用意 外相声明

ワールド

トランプ氏、米空港にICE捜査官派遣と警告 予算巡

ワールド

トランプ氏、イランに48時間以内のホルムズ開放求め
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 3
    メーガン妃、親友称賛の投稿が波紋...チャリティーの場でにじんだ「私的発信」
  • 4
    BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の…
  • 5
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 10
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中