【COP30】バングラデシュは国際社会への警鐘...気候変動で「朝、目覚めたら、家がない」
11日から21日まで国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)が開催されるブラジルに世界の注目が集まる中、バングラデシュの苦境は国際社会への警鐘となっている。同国は堤防の建設、洪水予測の改善、地域密着型の適応策などで称賛されることもあるが、国際的な支援と気候資金がなければ、こうした取り組みは限界を迎える。
「ここに住む人々は、自分たちが出してもいない排出の代償を払っている」と、水資源と気候変動の専門家、アイヌン・ニシャット氏は指摘した。「COP30が意味のあるものになるなら、損失と被害への実質的な資金提供を実現し、我々のような脆弱な国が命と土地を守れるようにすべきだ」
<目に見える気候変動>
科学者らによれば、クリグラムで起きているのは「目に見える気候変動」だという。ブラマプトラ川やティスタ川を支えるヒマラヤ氷河の融解が加速しているためだ。
「氷河の融解は1990年代のほぼ2倍のペースで進んでいる。余分な水が下流に流れ込み、すでに増水している川をさらに膨らませている」とニシャット氏は述べた。
同時に、モンスーンの周期も不安定になっている。到来が早まり、期間が長くなり、激しい集中豪雨が増えている。
「季節のリズムが変わった」とニシャット氏は言う。「雨が降るときは降りすぎ、止むと干ばつになることもある。この不安定さが浸食や洪水をさらに悪化させている」
バングラデシュでは、二酸化炭素(CO2)排出量は世界全体の0.5%にも満たない一方、気候変動による影響は深刻だ。
世界銀行の推計では、2050年までにバングラデシュ国民の7人に1人が気候関連災害で移住を余儀なくされる可能性がある。





