最新記事
SDGsパートナー

就労が不安定な若い人たちに寄り添い、社会復帰を促すRealizeの取り組みとは

2023年10月27日(金)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

社長の過去の体験が、困っている若者に寄り添う取り組みの根幹になった

sub2.jpg

新人研修の様子

同社がこうした取り組みを始めた背景には、代表の村田氏自身がシングルマザー家庭で育ち、急な派遣切りや就労状況が不安定で暮らしに苦労した経験がある。

「自分を顧みて『本当に困っていたときに一番辛かったこと』を考えたとき、それが「仕事が安定していないこと」であったと思い出しました。さらに、手伝ってくれるスタッフにも同じような環境から抜け出そうとしている若者がおり、同じ境遇の若い仲間や次の世代に向けて、彼らが働ける環境づくりへと動き出すことにしました」と、村田氏は語る。

当事者の気持ちがわかるからこそ、彼らに寄り添ったアプローチやサポートを実現することができているのだ。

2022年から取り組みを開始し、現段階で8割の正社員登用を達成。2024年度内に9割以上を目指している。今後は、スマホで検索することが当たり前となっている時代に合わせ、新しいスタイルの社員教育が必要であると語る。自主性の低い現代の若者を社会人として育成するために社内体制を強化し、教育の新しい手順や方法を社内で共有、浸透させるまでを見据えているという。

教育や貧困に関わる問題解決に向けた取り組みは、海外を支援するものが注目されがちだ。しかし、昨今の日本では、若者の約2割が安定した仕事に就くことができていないと言われており、貧困は決して人ごとではない。SDGsの目標の一つである「誰一人取り残さない」を達成するためにも、Realizeのように今一度身近な課題に目を向けるべきなのかもしれない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国7月指標、鉱工業生産・小売売上高が減速 予想も

ワールド

韓国大統領「日本と未来志向の協力模索」、解放80周

ワールド

収監中の香港紙創業者・黎智英氏の救出を検討=トラン

ビジネス

米アプライド、8―10月期売上高見通しは市場予想下
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化してしまった女性「衝撃の写真」にSNS爆笑「伝説級の事故」
  • 4
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 5
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 6
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 7
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 8
    「デカすぎる」「手のひらの半分以上...」新居で妊婦…
  • 9
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 10
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 3
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何か?...「うつ病」との関係から予防策まで
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 9
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 10
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中