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老化

「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ

2025年12月19日(金)11時11分
八木雅之 (同志社大学生命医科学部糖化ストレス研究センター客員教授、農学博士 *PRESIDENT Onlineからの転載)

「何を食べないか」ではなく「どう組み合わせて食べるか」

私は「老化を防ぐ食べ方公式」(以下、黄金トリオ)の有効性を確かめるために、ある実験を行ないました。

「サラダチキン(タンパク質)」「オリーブオイル(脂質)」「酢(酸)」を組み合わせて摂取し、その後に白ご飯を食べた場合と、白ご飯だけを単独で食べた場合とで、食後血糖値の変化を比較したのです。


その結果、黄金トリオをとり入れた食事では、血糖値の急上昇が抑えられ、安定した血糖値変動曲線が描かれました。つまり、老化因子であるアルデヒドの過剰発生を抑えられることになるのです。

黄金トリオは、さまざまな食材と組み合わせることが可能です。


タンパク質......肉、魚、豆腐、納豆、豆類など。

脂質......オリーブオイル、ゴマ油、アボカド、ナッツ類、青魚の脂など。

......酢、レモン果汁、梅干し、ヨーグルト、グレープフルーツなど。

冷蔵庫にある食材や、その日食べたい物で自由に組み合わせていきましょう。

大切なのは「何は食べてはいけないか」ではなく、「どう組み合わせて食べるか」。「制限」ではなく自分の体の状態に合った「工夫」によって、無理なくおいしく老化予防に効く食習慣はつくれるのです。

ラーメンを食べて太るメカニズム

①ラーメンとの食べ合わせ

健康のことを考えると、なんとなく遠ざけてしまうのがラーメン。「麺の糖質が怖い」と、我慢している人も多いのではないでしょうか。

ラーメンの麺は、小麦粉を主原料とした食品です。小麦粉に含まれるでんぷんは、体内でブドウ糖に分解され、急激に血糖値を上昇させやすい性質があります。

この血糖値の急上昇が、老化と肥満の引き金になります。

ブドウ糖が血液中に流れると、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには、ブドウ糖を細胞にとり込む働きがあります。そのブドウ糖はエネルギー源として消費されますが、余剰分は脂肪となって蓄積されます。これが、人が太るメカニズムです。こうした働きからインスリンは「肥満ホルモン」とも呼ばれます。

食後高血糖が起こると、その分、インスリンの分泌量が増えます。すると、細胞内にとり込まれるブドウ糖の量が増えて、脂肪が蓄積しやすくなるのです。しかも、食後高血糖を引き起こすということは、老化の元凶となるアルデヒドスパークを発生させることにもなります。

だからといって、ラーメンを諦めることはありません。

食後高血糖とアルデヒドスパークをいかに防ぐか――。それさえ抑えておけば、肥満や老化を心配せずにラーメンをおいしく楽しめるのです。

その方法は驚くほど簡単です。

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