親ガチャの正体は家庭環境より「遺伝」... 行動遺伝学が示す衝撃の事実
「悲観的」「楽観的」は遺伝する
水が半分入っているコップを見て「半分しかない」と思う人は悲観的で幸福度が低く、それに比べると「まだ半分も水がある」と思える人は楽観的で幸福度が高い。
自分がどちら寄りかは遺伝でおおよそ決まっている。
とはいえ、幸福とは相対的なものだから、他人と自分の境遇を比較して、喜んだりガッカリしたりしているに過ぎない。これは脳が上方比較を「損失」、下方比較を「報酬」と見なすようにできているからだ。
ただし、ここには大きな皮肉がある。自分より劣った者とばかり接して自分より優れた者を避けていると、長期的には幸福から遠ざかっていく。なぜなら、同類性(ホモフィリー)によって、キミは「親しい友だち5人の平均」になるから。
自分のレベルが5だとして、レベル3の友だちばかりとつき合えば、そのなかでは優位に立てるだろうが、キミのレベルもいずれ3に下がってしまう。
それに対して、自分よりレベルの高い相手と友だちになれば、切磋琢磨してみんなのレベルが上がっていくだろう。
自分の人生を受け入れられるか
人の脳は多くの情報を処理できないため、幸福感の良し悪しは、会社や学校、ママ友などの半径10メートル以内の人間関係のなかで判断するしかない。
今はネットの影響で、必要以上に他人と自分を比較してしまいがちな社会だから、生まれもった幸福度がより重要になっていくかもしれない。
高い能力をもっていて社会的・経済的にも成功しているのに、自分のことを不幸だと思っている人はたくさんいる。
その一方で、貧乏でかつかつの暮らしをしながら、ささやかな趣味を楽しんでストレスのない毎日を送っている人もいる。これは理不尽に思えるが、人生というのはそういうものなのだ。





