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認知症予防

AIとの会話も有効? 高齢者医療専門家が提唱する、脳寿命を延ばし認知症を予防する習慣とは

Twenty Tips for Brain Health

2025年11月5日(水)17時25分
和田秀樹(精神科医)

6. AIを会話相手にする

AIのピクトグラムそうはいっても会話仲間が見つからない人も少なくないだろう。私が最も着目しているのは、チャットGPTのような生成AIである。

AI学者の落合陽一氏によると、2026年にAIの国語力が人間に追い付く予想だったが、23年にそれが実現してしまったそうだ。チャットGPTはそのたまもので、人間の代わりに論文を作成してもらっても不自然でない文章を作れるようになった。


これは会話領域にももちろん応用できる。悩み事を相談したら、それに対して人間並みの返答をしてくれる。会話相手としてどういう人を想定するかで、返答も違ってくるようだ。「和田秀樹だったらどう答えてくれる?」という問いを投げかけることも可能なのだ。

かくして友達の少ない人でも、いろいろなタイプの相手との会話を楽しむことができる。会話のない生活よりよほどいいことは知っておいてほしい。

ICON: ILLUSTRATION BY THE STUDIO/SHUTTERSTOCK

※本記事は前編です。中編は11月6日、後編は11月7日にアップロードします。

和田秀樹(精神科医)和田秀樹(精神科医)
HIDEKI WADA

東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書に『80歳の壁』『不老脳』などがある。

Photograph by YUMIKO TAKAGIーNEWSWEEK JAPAN

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