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認知症予防

AIとの会話も有効? 高齢者医療専門家が提唱する、脳寿命を延ばし認知症を予防する習慣とは

Twenty Tips for Brain Health

2025年11月5日(水)17時25分
和田秀樹(精神科医)

1. 日々考え、悩み、迷って脳を使い続ける

ものを考えるピクトグラム長年の老年医療の経験から一つ確実に言えることは、脳であれ身体機能であれ、使い続けていれば衰えや老化は遅くなるということだ。

逆に年を取るほど、使わなかったときの衰えは激しい。

身体機能について言うと、若い頃であればスキーなどで骨折して1カ月寝たきりの暮らしをしていても、骨がつながればすぐに歩ける。ところが70代後半以降の高齢者は、風邪をこじらせて1カ月寝たきり暮らしをしていると、リハビリをしなければ歩けなくなってしまう。


脳も若い頃であれば、何年もろくに使っていなくてもボケることはないが、高齢になると、例えば入院して誰ともしゃべらず、天井を見つめているだけの生活をしているとボケたようになってしまう。

特に年を取ってからは、どんなシチュエーションでも人とのコミュニケーションを心がけ、自分で選択したり、深く理由を考えたり、新しい方法を選ぶなどして脳を使い続けることを心がけないと、脳の衰えは速い。とにかく意識して脳を使い続けることだ。

ICON: ILLUSTRATION BY THE STUDIO/SHUTTERSTOCK

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