最新記事
サイエンス

コーヒーが「傷ついたDNA」を修復する可能性...細胞と寿命延長の「スイッチ」とは?【最新研究】

What Coffee Does to Your Cells

2025年6月29日(日)09時25分
アリス・ギブス
コーヒー

cocoparisienne-pixabay

<若さの秘訣はスキンケアでもサプリでもなかった...細胞を守り、老化に抗うカギは、日常の1杯に潜んでいた>

シワ対策クリームやスーパーフードを手に取る前に、若さを保つヒントがすでに自宅のキッチンにあるかもしれない。

カフェインがヒトの細胞を健康的な長寿に導く可能性があることがロンドン大学クイーン・メアリー校の研究チームによって判明した。


学術誌『微生物細胞(Microbial Cell)』で発表された本研究は、老化や疾患との関連性があるとされてきたストレスやエネルギー不足に対する細胞反応に、カフェインが驚くべき影響を及ぼすことを示している。

ヒトの細胞の働きの多くを反映する「分裂酵母(fission yeast)」と呼ばれる単細胞生物を使用して実験を行なった結果、カフェインは単に覚醒を促すだけでなく、身体の「燃料ゲージ(fuel guage)」であるAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)を刺激することが判明した。

AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)は、ほぼすべての細胞に存在するタンパク質で、エネルギー管理に関わっている。エネルギーが不足した際に細胞が最適化できるように成長やストレス反応、さらにはDNA修復まで調節する。

本論文の筆者であり、ロンドン大学クイーン・メアリー校の遺伝学者バビス・ラリス博士は次のように語る。

「カフェインは、そのスイッチを『入れる』手助けをします。このAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)というスイッチは、細胞が老化にいかに対処するかのカギを握っています」

資産運用
「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒れる今こそ投資家が目を向ける「世界通貨」とは
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=円反発、156円ちょうど近辺 日銀総

ワールド

米、北朝鮮との無条件対話にオープン─ホワイトハウス

ビジネス

再送-〔兜町ウオッチャー〕IT・コンサル株売りいつ

ビジネス

米国株式市場=反落、テクノロジー株が安い ダウは横
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルーの大スキャンダルを招いた「女王の寵愛」とは
  • 4
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 5
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 6
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 7
    「まるで別人...」ジョニー・デップの激変ぶりにネッ…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 10
    「3列目なのにガガ様が見えない...」観客の視界を遮…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 5
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中