最新記事
食事

1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果

2025年1月31日(金)16時02分
関口絢子(料理研究家・管理栄養士)*DIAMOND Onlineからの転載

リンゴ酢に期待される5つの健康効果!

1. 血糖値のコントロール

リンゴ酢を摂取することで、食後血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待されます。これは、酢酸が炭水化物の分解・吸収速度を遅らせるためと考えられています。特にインスリン感受性の向上が示唆されており、糖尿病予防や管理に役立つ可能性があります。

2. 体重管理

リンゴ酢の摂取は、食欲を抑制し、脂肪の蓄積を減らす可能性があります。一部の研究では、体重減少や代謝パラメータの改善効果が確認されています。酢酸の働きが内臓脂肪を減らし代謝促進に寄与しているとされています。


3. 血圧の低下

リンゴ酢の摂取は血圧を低下させる作用があり、高血圧のリスクを軽減する可能性があります。酢酸が血管拡張を促進し、血液循環を改善するメカニズムと考えられています。またペクチンによるコレステロールの吸収抑制でコレステロール値を下げることにも関与しています。

4. 疲労回復

リンゴ酢に含まれる酢酸やクエン酸はエネルギー代謝を助け、乳酸の蓄積を抑えることで疲労回復を促進します。またリンゴ酢に含まれるポリフェノールなどの抗酸化物質により体内の酸化ストレスを軽減します。これにより、疲労の原因となる活性酸素を減らし運動後の回復やストレス、睡眠不足による疲労の軽減に役立ちます。活性酸素は細胞の老化やDNAの損傷を引き起こす原因の一つとされており、ポリフェノールの摂取によって軽減できます。

5. 感染症の予防

リンゴ酢の酢酸は抗菌性を持ち、病原菌の増殖を抑制します。これは、感染症の予防や食品保存の観点でも役立ちます。またリンゴ酸が体内の炎症を抑える効果があり、風邪による喉の痛みや気管支の炎症、発熱の緩和にも有効です。

<出典>
Launholtら「リンゴ酢摂取の安全性と副作用および代謝パラメータと体重に対する影響
柳田藤治「酢の機能性について
栗原伸公「酢の血圧降下作用の科学的根拠と有効な摂取方法
遠藤美智子ら「食酢の食後血糖上昇抑制効果

リンゴ酢を摂るときの注意点

これらの効果は科学的な裏付けがある一方で、個人差があり適切な量を摂取することが重要です。毎日大さじ1〜2杯の摂取による有効性が確認されています。過剰摂取は逆効果となる場合があるため、適量を守ることをおすすめします。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ナスダック連日最高値、アルファベット

ビジネス

NY外為市場=ドル全面安、FOMC控え

ワールド

米軍、ベネズエラからの麻薬密売船攻撃 3人殺害=ト

ワールド

米、ロ産石油輸入巡り対中関税課さず 欧州の行動なけ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中