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代替肉の摂取がベジタリアンのうつ病リスク増加と関連

Fake Meat Linked to Depression Among Vegetarians

2024年12月24日(火)11時10分
ハティ・ウィルモス

血圧も高い傾向に

さらに研究では、肉代替食品を摂取する人々の平均血圧が高く、血液中の炎症マーカーであるC反応性タンパク質(CRP)のレベルが高いことも判明した。一方で、肉代替タンパク質を摂取するベジタリアンは、過敏性腸症候群(IBS)になる可能性が40%低いこともわかった。

また、植物性肉代替食品を摂取するベジタリアンは、全粒食品を摂取するグループに比べて、やや肥満気味であり、若く、男性で、裕福で、白人である傾向が見られた。

一部のベジタリアンが超加工肉代替品を選ぶ理由の一つとして、タンパク質を効率的に摂取したいという動機が挙げられる。しかし、これらの食品を摂取するグループもそうでないグループも、一般的にタンパク質の摂取量は十分であることが示された。

他の病気のリスクについては、心臓病、2型糖尿病、肥満、がんに関して両グループ間に大きな違いは見られなかった。

「全体的な結果は、バランスの取れた食事の一部として植物性肉代替品を取り入れることが安全である可能性を示唆しており、安心感を与えるものです」と、研究の著者でサリー大学健康科学部のノファー・ガイフマン教授は声明で述べた。

「しかし、これらの食品と炎症、うつ病との潜在的な関連性については、さらなる調査が必要です」と彼女は付け加えた。

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