最新記事
食事法

代替肉の摂取がベジタリアンのうつ病リスク増加と関連

Fake Meat Linked to Depression Among Vegetarians

2024年12月24日(火)11時10分
ハティ・ウィルモス
代替肉の真実...血圧、炎症、腸内環境への影響 Chay_Tee-Shutterstock

代替肉の真実...血圧、炎症、腸内環境への影響 Chay_Tee-Shutterstock

<代替肉の摂取が、心と体に及ぼす複雑な影響が研究結果によって示唆された>

肉代替品としての超加工植物性食品(ベジタリアンバーガー、ソーセージ、ナゲットなど)の摂取が、うつ病のリスク増加と関連していることが、新たな研究で明らかになった。

イギリスのサリー大学の健康科学者たちは、3300人以上のベジタリアン(魚を食べる人を含むが、肉を食べない人)を対象に、彼らの食事と血液サンプルを分析した。その結果、超加工植物性肉代替品を摂取するベジタリアンは、ひよこ豆、卵、豆、レンズ豆、キヌアなどの全粒食品のタンパク質を摂取するベジタリアンに比べて、うつ病になる可能性が42%高いことがわかった。

超加工食品は、肥満、糖尿病、炎症、心臓病、皮膚疾患、がんなどの健康リスクと関連していることが指摘されている。この食品カテゴリは議論の的となっているが、一般的には、家庭で調理する際に通常利用できない加工技術や化学成分を用いて工業的に製造される食品として定義されている。

一部の専門家は、超加工食品が健康に悪影響を与える理由として、それらの多くがジャンクフードであり、加工度の低い食品よりも塩分、砂糖、飽和脂肪が多いことを挙げている。しかし、サリー大学の科学者たちは、超加工タンパク質を多く摂取するベジタリアンが他のグループよりも塩分、砂糖、飽和脂肪を多く摂取しているわけではないことを発見した。

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ハマス、人質のイスラエル軍兵士の遺体を返還へ ガザ

ワールド

中国外相、EUは「ライバルでなくパートナー」 自由

ワールド

プーチン氏、G20サミット代表団長にオレシキン副補

ワールド

中ロ、一方的制裁への共同対応表明 習主席がロ首相と
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    高市首相に注がれる冷たい視線...昔ながらのタカ派で…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    【HTV-X】7つのキーワードで知る、日本製新型宇宙ス…
  • 10
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中